今までフォントがダサいだの何だのけなしてきたFIFAシリーズの最新作『FIFA 22』がSteamセールで534円になったので買ってみました。
理由は現在プレイ中のウイイレ最新作『eFootball 2022』に大型メンテナンスが入り、少なくとも3日はCOM戦、それも「ビギナー」クラスしかプレイできないとのこと。難易度レジェンドにしても弱いのにビギナーなんてやってられません。その間の繋ぎとして、この価格ならまあよかろう。
『FIFA 22』と前作『FIFA 21』との違い
結論からいうと前作と同じです。「ほとんど同じ」ではなく文字通り「同じ」です。
論より証拠、比較画像を左右に3セット並べたものを見ていただきましょう。クリックで拡大できるので、じっくりと見比べてみてください。どちらかが前作の「FIFA 21」でもう一方が最新の「FIFA 22」です。




編集していて頭がおかしくなりそうですが、左がFIFA 21、右がFIFA 22です。
厳密にいうとUltimate TeamsのUIにほんのわずかな違いがありますが、その他は違いが感知できず。
プレイに関して言えば操作は全く同じ。プレイフィールは若干上昇したかもしれないレベル。
マニアは違いが分かるそうですが、まだFIFA22は50時間ほどしかプレイしていない私には、言語化できるほどの違いはありません。
強いて言えば、FIFA 21と比較するとFIFA 22では選手の動きがゲームっぽくなっています。ただ面白くないかと言われると、それなりに面白い。試合自体の面白さは「eFootball 2022」に匹敵するといっても過言ではありません。
ただ、やはりゴールの爽快感が相変わらず乏しいです。ホントに入ったか不安になるレベル。決めた後、実況が「ゴール」とも言わないので、オフサイドかな?と思ってしまいます。eFootballのジョン・カビラ氏の熱い実況を味わった後だと余計タンパクに感じます。
この辺りはFIFA 21と全く同じなので、詳しくは過去のレビューを参考にしてみてください。なお、PKで選手が蹴る方向に顔を動かすアホ仕様も相変わらずだし、キックオフ後にゴール前まで運ぶハメ技も過去作同様。EAの辞書に改善という文字はありません。
それでもFIFA 22をプレイしなくてはいけないワケ
「eFootball 2022」は大規模アップデートの最中ですが、待望のマスターリーグについては「2023年に実装予定」との絶望的アナウンスがありました。ここはEAを見習って、前作と全く同じシステムで構わないので早くリリースしてもらいたいもの。まあ仕方ないので、FIFA 22を飽きるまでプレイする予定です。
FIFA 22の日本人選手について
eFootballがライセンスを独占しているため日本代表が使えない!とお怒りの方がいるようです。そんな方に問題です。▽これ、誰だか分かりますか?

マジョルカの17番、「久保建英」選手です。
FIFAシリーズでは一部選手の顔をスキャンしてデータを作っているようですが、スキャンしていない選手の場合は「モブ顔」になります。なお、FIFA信者の人はこの辺りは見て見ぬふりをする模様。
スキャンデータを張り付けているので、そりゃあ似る訳だ
Ultimate Teamというオンライン対戦モードで、私のチームのエースストライカーは現エスパニョールの「ラウール・デ・トマス」選手ですが、安定のモブ顔。
人種すら違う、おっさんフェイス。全く似せる気はないようです。得点してもこのおっさんがはしゃぐだけなので、ゴールパフォーマンスは全く嬉しくない。
また、FIFAのガチャではたまにレアカードを引きあてることが出来ますが、運よく能力マシマシの伊藤純也選手をゲット!と思ったら


岡崎選手の偽物みたいな安定のモブ顔です。無慈悲。欧米人から見たアジア人のイメージを忠実に再現した顔なので、ある意味誠実。まあ代表戦で国歌斉唱しない伊藤選手はあまり好きではないのでいいのですが。
ともかく定価9000円近くでこのグラフィッククオリティ。EAのゲームづくりに対する情熱には脱帽です。
一方のeFootball(旧ウイイレ)は過去を見ても正式なライセンスのない選手(=画像データの提供なし)も激似フェイスなので、モンタージュ職人みたいな人が作っていると想像。いかにeFootballのグラフィックが凄いかをFIFA先生は教えてくれました。
ところで、FIFAシリーズはFIFAとのライセンス解消で今後はEAの名前を冠したサッカーゲームを作るそうです。モブ顔だらけの地獄絵図にならないと良いのですが、それはそれで笑える。
FIFA 22をプレイした感想と前作FIFA21との違い まとめ
結論としては『FIFA 22』は安くなっているので買っても良いですが、オフラインモードは全く同じなので、オフライン目的なら買い替える価値はなし。違いは選手のパラメータが多少上下しただけなので、少なくともフルプライスではおススメしません。
一方、オンラインプレイがしたい場合は買い替える必要があります。
システムはDivisionの上がり方が少し変わった程度なので、前作をプレイした方であればすぐに馴染めると思います。
また、オンラインのフレンドリーマッチにおける民度の低さ(連携を上げるための即切り)も全く対策をしていないので、相変わらず酷いです。
ちなみに今作もPC版では次世代機能「HyperMotion」を非搭載。海外ではボイコット運動に発展しているようです。PSを持っている人はそっちにした方が良いです。
Steam版の場合、PCの要求スペックはそこそこ高めなので「NVIDIA GeForce GTX 1650」くらいでないと厳しめです。価格も下がっている今が狙い目です。
今ウイイレの旧作が安い!
新作が不評につき、安くなっている旧作を買うウイイレ派の方も多いようです。システムはあまり変わらない割に値下がりしているのでお得。一番人気は2019年版です。
状態が良く安い中古品は争奪戦ですので、興味がある方、年末年始で楽しみたい方はお早めに。