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ウイイレ2021とFIFA 2021を比較~Steamで両方やってみた感想

2021年2月12日

fifa winning eleven played both

いつも通り『eFootball ウイニングイレブン 2021 Season Update』(以下「ウイイレ」)をプレイしていたのですが、気になっていた『FIFA 21』がセールになったので買ってみました。

実際にプレイして感じた、それぞれのいいところと悪いところを書いてみようと思います。

プレイ環境
●Windows 10●Core i7-4770●RAM 16GB●NVIDIA GT1030

NVIDIA GT1030という安いグラボを使っていますがウイイレ・FIFAともに最低画質なら解像度1920 x 1080でもなんとか60fpsをキープ。やはり動きの激しいゲームでは60fpsは欲しい。

※ちなみにウイイレの「Season Update」の意味はシステムはウイイレ2020のまま選手だけアップデートしたものという意味です。その分価格が安くなっているのだと思います。

ウイイレとFIFA プレイに関して

FIFA21のよいところ

実際にFIFA 21をプレイして感じた良いところは選手のポジショニングやオフザボールの動きを細やかにエディットできるところ

例えばフォワードでは

  • 前線に張る / 守備に戻る
  • ワイドに開く / 中に絞る
  • 裏を狙う / 足元にボールを要求
  • 少し下がってボールを貰いに行くか(偽9番)
  • ボールカットへの積極性

などの選択肢があり「足が速い選手に裏を狙わせる」、高長身の屈強なフォワードなら「中央にポジショニングしてターゲットマンになり、ウイングを前に走らせる」など戦術の幅が広がります。

中盤の選手だと

  • サイドをケアする / 中央に絞る
  • パスコースを切りに行く / マンマークに行く
  • クロスを上げたときにPAに飛び込んでいく / サイドでこぼれ球をケアする

などの選択肢があります。サイドバックに関しても前に行くか引くか、サイドライン際を駆け上がるか中へ切り込むかなどを設定することが出来ます。

前線の選手の場合は守備に戻る・バランス・前線に張るというポジショニング設定が可能なので、前線に2枚だけ残してあとは守備を固め、縦パス一本のカウンターを狙うなどといったこだわりのあるプレイが可能。

ドリブルで駆け上がれるメッシのような選手は裏を狙うのではなく「足元にボールを要求する」ことにより、サイドの中盤で確実にボールを収めてからドリブルで上がらせるといったことも出来ます。

球種も豊富でパスならちょっと浮くパス、速くて強いパス、高精度のパス、ロブパス(高さ2種類)やトリックパスがありまず。シュートは低弾道シュートや高精度(コントロールカーブ)シュート。叩きつけるヘディングもあります。

そしてウイイレとの最大の違いを感じたのは守備の難易度

FIFA 21の守備はウイイレと比較して高難度だと感じます。ウイイレのようにパスコースを切りつつ、プレスを押しっぱなしで味方をプレスに行かせてカットできるということはありません。

FIFAはプレスボタンを押しっぱなしにしても近く(2~3mくらいまで)に寄るだけで、ボールはカットできない仕様になっています。

ともぞう
ともぞう

この守備のやり方は最初はひどく戸惑いました。

FIFAの守備は「L2ボタン」で相手選手とボールの間に体をうまく入れるか「□ボタン」でタックルをしてボールを奪うのが基本動作なのですが、闇雲にタックルをしてもかわされるか、ファールをとられるだけ。

相手がトラップした瞬間やボールが体から離れた瞬間にタックルをするとボールを奪取できる確率が高いのですが、結構タイミングがシビアです。その分、タックルが成功してボールを奪取できたときは嬉しい。

その他FIFAの良いところは、選手交代場面などバシバシスキップできてテンポがよく、スローインでボールを取りに行くところや、フリーキックでボールをセットするところもスキップすることができます。

また、FIFAのキャリアモード(ウイイレのマスターモードに相当)ではいつでも試合終了までスキップすることが可能です。

前半で4-0になったときなどは残りが苦痛なのでこれはありがたい仕様


さらにFIFAではゲーム全体の「速度」が調整でき、選手が走るスピードやパス・シュートのスピードの設定が可能。好みのスピード感でプレイすることが出来ます。
デフォルトだとやや動きがもっさりしているので、若干スピードを上げると快適にプレイできると思います。

FIFA21のイマイチなところ

FIFA21はゴールを決めたときの爽快感が薄めです。実況も多くの場合非常にあっさりしていてゴールしても

実況

「ゴール。」

解説

「決まりましたねー。」

など、テンションはゴルフ実況でパーパットを決めたくらいの感じでやや盛り上がりに欠けます。

「ゴール」と言ってくれればまだ良いのですが、先制点を決めたときは「リードを奪いました」、点差があるときは「喜びも束の間、また次のゴールを奪わなくてはいけません」などといったコメントも多く、まずは「ゴール!」って言ってくれない?と言いたいところ。

相手ゴールが決まったときの方がテンション高い場面も。敵が決めたときに「イエスっ!!!」と絶叫されると「…」という気持ちに。

またFIFA 21には選手の調子という概念がありません

ウイイレのマスターリーグに相当するキャリアモードでは調子という概念がないため必然的にスタメンが固定されますが、サブの選手は起用が少ないと不満を募らせ能力にマイナス補正がかかる上、自ら移籍の道を探ります。そうなるとますます出番が少なくなります。ここはマイナスポイント。

選手の顔ですが日本人選手は全く似ていない人が多い(似せる気もない模様)。私の好きなグリーズマンは似てるといえば似ていますが、なんか目が怖い 笑

griezman fifa 21
なんとなく目が怖いグリーズマン

顔のクオリティはウイイレが圧倒的に高いです。まあ選手名がFIFAの方が多いので仕方のない部分はありますが。特にラ・リーガ2部の柴咲も誰?ってレベル。FIFAにはJリーグも収録されていますが全体的に能力がめちゃ低い上、顔には全く期待しない方がよいと思います。

FIFAに選手固有のゴールパフォーマンスの種類が豊富なのはGood。グリーズマンの場合は電話ダンスみたいなの含め4種類くらいあります。ゴールを決めたあと「Aボタン」を押しっぱなしにすると選手固有のアクションになります。この挙動は結構リアルです。

FIFAはPKが最悪のアホ仕様

PKがやたら入りずらい。ことごとくコースが読まれて、読まれたらどんなキーパーでも確実に止めてきます。

対人戦が特にひどくて、蹴る方向を決める際、スティックの動きに合わせて選手の顔も動くアホ仕様。コースがモロバレです。

防ぐ方法はコース通り打つ(つまり選手が見つめている方向に打つ)と見せかけて、キックモーションに入ってから蹴るまでの間にスティックを移動させるのですが、スティックを移動させるとキック精度がみるみる悪くなり、最悪枠外に飛ぶので、結局コース通り打つか、途中でスティックを放して真ん中に蹴りこむかの2択になりがち。PKでキーパーのときは何も動かないのが正解という感じになってしまいます。

ウイイレのよいところ


ウイイレ最大の魅力はなんと言ってもゴールを決めたときの爽快感。熱い実況も一役買っていると思います。


さらに良いと感じるかは人によるかと思いますが、戦術の管理がFIFAに比べてラクです。

選手ごとの細かい設定は出来ませんが、チーム戦術は豊富なのでやりたいサッカーをすることは十分可能です。


また、全体のチーム戦術とは別に守備と攻撃それぞれ2パターンの戦術を設定することが可能です。
守備だとスルーパス警戒やクロス警戒、ゲーゲンプレスなど。攻撃なら偽9番や偽サイドバック、サイドボールロールなどが用意されています。

これらの戦術は十字キーでオン・オフの切り替えが可能。さらに攻守レベルも調整でき、各選手がレベルに応じた動きになります。

ウイイレはチーム戦術を設定するとチーム戦術に応じた動きをオートでやってくれるイメージ


FIFAは選手へ指示を与えることで戦術をより細かくカスタマイズ出来ますが、フォーメーションを変更すると選手に設定した戦術がデフォルトに戻ってしまうので再設定せねばならずちょっと面倒。
さらに試合中に5つの攻守レベルがあるので、これらをフルに活用する場合、それぞれの攻守レベルで各選手へ指示を設定することになります。

これを面倒と感じるかどうかはプレイヤー次第。

ウイイレは選手それぞれに対する設定がいらないのでラクといえばラクですが、上級者だと物足りなく感じるかも知れません。

ウイイレのダメなところ


ウイイレ21最大の問題は審判がひどいところ。

味方選手は相手をちょっと押しただけですぐに笛を吹かれますが、味方選手が裏抜けしてゴールキーパーと1対1の場面でもディフェンダーに追いつかれたら最後、背後からスライディングをかましてきて確実に倒されます。そしてファールはとってくれません

味方がやったら一発レッドだと思います。終了間際で勝ち越せるチャンスなどでこれが出ると完全にシラけます。

追記・FIFA21も判定に関するバグがあります。半信半疑だったのですが、昨日相手が大きくサイドラインにクリアしたボールが何故か相手ボールへ。これで確信しました。


更にゴール前でフリーキックを与えたら最後、2部のチームの無名選手も全員FKの名手で、8割方ゴールを決めてきます。ゴール前でFKとられたら諦めムード。

後はよく知られたとおりウイイレはライセンスが少なくチーム名が変な偽名(レアル・マドリード→マドリーチャマルティン)になります。
ただし、この点はある程度エディットで対応出来ます(FIFAは不可)。

総括

プレイに関して言えば、あまり細かいことは考えずにサッカーゲームがしたいなら断然ウイイレ。戦術にこだわりまくって狙いがハマったときにニヤリとしたいならFIFAという感じです。

オフラインプレイやUIに関して

まずインターフェイスはウイイレの圧勝。FIFAはお粗末で全く話になりません。よくもこんなヒドいUIのゲームを作ったもんだ。初めてみたときは目を疑いました。
論より証拠、これを見てください。

FIFA21 令和の時代に半角カタカナ表示
フォントがダサい上にサイズもバラバラ
FIFA 21 どこまでもダサい
リーグ名、チーム名が半角カタカナの衝撃
Fifa 21 チーム名は半角カタカナ表示で変更は不可
ダサ過ぎて萎える
FIFA 21 ひたすらダサいユーザーインターフェース
FIFAのお粗末すぎるUI


信じ難いことにチーム名やリーグ名などすべて半角カタカナ。「レガネス」が「レガネス」みたいになります。今どき、いや例えばこれが30年前のゲームだとしても、半角カタカナとかあり得ないでしょ、マジで。
フォントも中華製電化製品の説明書に使われるようなヘンなフォントでサイズもバラバラ。デザイン性は皆無でセンス0。高校生のアルバイトに作らせたんかな?Mac派の人は生理的に無理でしょう。

このクソダサUIは見てるだけで腹が立ちます

調べたのですがチーム名など変更は不可。したがって幾分マシな英語表記にすることが不可能。これで我慢してプレイするか、あるいはいっそ英語モードでプレイするかどちらかです。英語モードは若干ストレスがありますが、このUIを見るよりマシなので英語モードプレイしています。


定価¥10,000程度だし絶賛する人も多いので、さぞかし素晴らしいゲーム体験になると思ったら、なんだこのデザインは。全く恐れ入った。30年近くゲームをやってますが、こんなにヒドいUIのゲームは初めてです。

さらに選手名は全て英語表記なので選手名が分かりづらいこともしばしば。特にドイツ人選手はGötzeがゲッツェなど難解。実況の音声で聞いて初めて分かることが多いです。

またマスターリーグに相当するキャリアモードですが、移籍がやりにくい。とにかく「スカウトコマンド」を実行して一定の日数が経過するまで、選手の能力や移籍金などが不明。従って能力や移籍金で条件をつけて選手を検索することができません。

ともぞう
ともぞう

キャリアモードの移籍は最初やりにくいと感じましたが、馴れてくるとこれはこれでありかなと思うようになりました。スカウトで能力を調べ、ボーナスや週料など細かく交渉することが可能です。ちなみにスカウトを地域に派遣させてランダムに探してくる仕組みなので、狙った選手を探して移籍交渉するのは無理。特定の選手を移籍させたい場合はウイイレ。

FIFA 21 選手能力画面もダサい
FIFA 移籍に関するUI

一方のウイイレ▽はさすが。安心して見てられますね。確実に進化を重ねています。FIFAのやる気の感じられないダサダサUIとは大違いです。

eFootball 2021 選手能力
ウイイレの選手能力確認画面


さらにFIFAのキャリアモードは1日ずつ進めてトレーニング(ミニゲーム)を時折やらないと選手が育ちにくい仕様。

日にちを試合日までスキップしたいときは、一旦「カレンダーモード」にして日程を進めなくてはいけません。面倒くさい。

FIFA 21 career mode calendar view
FIFAはカレンダーモードでスケジュールを進めていく

ウイイレは試合後、自動的に次のゲーム開始時までスキップしてくれる親切設計です。

eFootball 2021 マスターリーグ
洗練されたUIのウイイレのマスターモード


オンライン重視ならFIFA オフライン重視ならウイイレ


FIFA、ウイイレ共にオンライン対戦に対応していますが、オンライン対戦がやりたいならFIFA 21がおすすめです。ウイイレのオンライン対戦はシンプルに過疎っていて、なかなか同じレベルの人とマッチングしません。

FIFA 21でカードを集めてチームを作り戦うDivision Rivalsというモードがありますが、難易度ワールドクラスのCOM相手に格下のクラブで勝てる実力があっても、最初は負けまくります。自分だけかと思って落ち込んでいたら、FIFAあるあるのようです。特にウイイレからの移籍組は50連敗くらいするのがお約束。奮起できる人ならプレイする価値ありです。

オフラインプレイといえばウイイレのマスターリーグ、あるいはFIFAのキャリアモードですがオフラインプレイしかやらないという方にはウイイレがおすすめです。

FIFAのキャリアモードは移籍交渉の楽しさはあるのですが、スカウトして時間が立たないと選手能力が分からなかったりしてリアルと言えばリアルですが少し面倒。

時間の進め方も面倒です。さらに、FIFAのダサいUIは耐え難い。マスターリーグを重視するなら素直にウイイレをおすすめしたい

特に日本人選手を入れてマスターリーグをやりたい場合はウイイレ一択。FIFAの日本人顔は本当にひどくて萎える。

結論 FIFAとウイイレの違いは


FIFA 21は特に守備の難易度が高く、オンライン対戦は猛者ぞろいで、ウイイレでは物足りなくなってきた人・サッカーマニア向けという感じです。評価はFIFAを推す意見が多いですが、プレイはどちらも良さがあるので、一概にFIFAが良いとも言えません。こればかりは好みの問題。

カジュアルに楽しみたい方や友達と盛り上がりたい方、マスターリーグをじっくりと楽しみたい方ならウイイレをおすすめします。価格もFIFAの半額くらいです。

ウイイレを極めて物足りなさを感じたら、改めてFIFAを買えばいいと思います。

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今ウイイレの旧作が安い!

新作が不評につき、安くなっている旧作を買うウイイレ派の方も多いようです。システムはあまり変わらない割に値下がりしているのでお得。一番人気は2019年版です。
状態が良く安い中古品は争奪戦ですので、興味がある方、年末年始で楽しみたい方はお早めに。

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ともぞう

気になったことはやってみないと気が済まないアラフォーのサラリーマンです。ほかにChromebook専用ブログの「Chrome通信」や「初心者による初心者の為のウイスキーの話など。」を運用しています。

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