手持ちのスマートウォッチが破損。最近始めたウォーキングに使えるスマートウォッチを探していたのですが、安価なスマートバンドで十分という結論に至りました。
しかしながらスマートバンドは種類が豊富で、どれを選べば良いのか迷ってしまいます。そこで今回血眼になって調べた結果、ある程度選択肢を絞ることが出来ました。
本記事では格安スマートバンド6選を徹底比較し、おすすめ商品を選んだ理由や比較ポイント、選び方などを詳しく解説します。
スマートバンドとは
スマートウォッチの機能をそぎ落として小型・軽量化したのがスマートバンド。Bluetooth通話機能やFelica機能はないものの、心拍、血中酸素レベルや睡眠測定、ストレス計測、スマホ通知など必要な機能は備えつつ、3000円台から高いものでも7000円台と安価なところが魅力的。
選ぶポイントとしては
- 機能
- デザイン
- バッテリー
- 価格
- メーカー
いくつか選択肢はありますが、一長一短で悩ましい。ということでおすすめのスマートバンドを徹底的に調べたいと思います。
なお、今回取り上げるスマートバンドは以下の6つになります。信頼できるメーカーであること、8,000円以下であることを条件に選びました。
- Xiaomi Smart Band 8
- Xiaomi Smart Band 8 Active
- Hauwei Band 7 & 8 & 9
- Fitbit Inspire 2
防水5ATM、LINEを含む各種アプリからの通知機能、心拍測定・睡眠測定は上記のモデル全てで対応しています。血中酸素測定についてはFitbit以外は対応しています。
Xiaomi Smart Band 8 Active
Xiaomi(シャオミ)はグローバルスマホ市場にて長年シェア3位を維持しているメーカーです。そんなXiaomiはスマートバンド、スマートウォッチを数多く出しているのですが、今回紹介するSmart Band 8 と その廉価版 Xiaomi Smart Band 8 Active はとにかくコスパの高さが売りです。必要な機能は備え、破格ともいえる安さです。
Xiaomi Smart Band 8 Active(2024年発売)は約3,000円と信じられない価格のスマートバンドです。コスパでは群を抜いています。
心拍数測定、血中酸素計測、睡眠モニター、女性の健康管理機能、ストレスレベル管理機能やアクティビティ計測など、およそスマートバンドに必要とされる機能を備えつつ3,000円。
コストを削るためにディスプレイがAMOLEDではなくLCD液晶となっていますが、ppi247、リフレッシュレート30Hz、ニト300程度と十分実用に耐えるモデルになっています。
ディスプレイ | LCD液晶 |
リフレッシュレート | 30Hz |
ppi | 247 |
輝度 | 300? |
本体重量(バンドを含む重量) | 14.9g(21g) |
厚み | 9.99mm |
バッテリ持続時間(ヘビーユース) | 14日間(6日間) |
文字盤の種類 | 100種類以上 |
ワークアウトの種類 | 50以上 |
急速充電 | 非対応 |
OS | Android 6.0/iOS 12.0 以降 |
バッテリ持続時間は14日間でバンドを含め21gと非常に軽いです。ディスプレイが無印版よりも広く、LINEも読みやすそうです。
難点を挙げるなら常時点灯機能がない点で、時刻確認のために手首をひねる動作が必要です。また、環境光センサーがなく、輝度調整は手動で行うことになります。
ただ3,000円という価格はこれらの欠点を補ってあまりあるものがあり、非常にコスパに優れたスマートバンドです。
- なんといっても安い
- ディスプレイが広くて見やすい
- 文字盤が豊富
- 常時点灯なし
- 画質がやや粗い
- 環境光センサーなし
Xiaomi Smart Band 8
次に、非常に評価の高いXiaomi Smart Band 8(2023年発売)。実勢価格は5,500円程度で、こちらもコスパの良いスマートバンドです。
ディスプレイ | 1.62型AMOLED |
リフレッシュレート | 60Hz |
ppi | 326 |
輝度 | 600 |
本体重量(バンドを含む重量) | 13.9g(27g) |
厚み | 9.99mm |
バッテリ持続時間(ヘビーユース) | 16日間(6日間) |
文字盤の種類 | 221 |
ワークアウトの種類 | 150以上 |
急速充電 | 対応 |
OS | Android 6.0/iOS 12.0 以降 |
ディスプレイに1.62型AMOLED(有機ELディスプレイの一種)を採用した縦長のモデルです。60Hzとヌルヌルに動作し、ppi326、輝度も600ニトと申し分なし。前述のXiaomi Smart Band 8 Activeにはない常時時刻表示機能と明るさの自動調整機能を搭載しています。
文字盤の種類も211種類と豊富。
バッテリ持続時間も公称16時間(ヘビーユースで6日間)と非常に長いです。
- 常時ONモード
- 明るさ自動調整
- ベゼルがメタル質感
- ランニングサポート機能あり
- 1時間でフル充電できる急速充電にも対応
ベゼルにメタルを採用し、非常にスタイリッシュ。
また、バンドの付け替えが容易なクイックリリース機構を搭載。替えバンドのほか、ペンダント型や靴につけるストラップといったアクセサリも販売されています。
難点を挙げるならディスプレイが小さい分LINEの文字が見にくいところ。ただ5,000円台という価格は非常に魅力的な一本です。
- 有機ELが美麗でヌルサクな動作
- 常時表示モードあり
- 環境光センサーによるディスプレイ輝度自動調整機能
- 文字盤が超豊富
- 見た目がスタイリッシュ
- 小さいので文字が見にくいかも
現在アマゾンプライムセールで大特価販売中!
HAUWEI Band 7 & 8 & 9
続いて中国の巨大企業HAUWEI(ファーウェイ)のスマートバンド「HAUWEI Band」は現在
- HAUWEI Band 7(2022年発売)
- HAUWEI Band 8(2023年発売)
- HAUWEI Band 9(2024年発売)
がアマゾンなどで販売中です。
価格はそれぞれ5400円、6400円、7800円ですが、違いが非常に微妙なのでまとめて取り上げます。
スペックを比較するとこのような感じです
モデル | Hauwei Band 7 | Hauwei Band 8 | Hauwei Band 9 |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 1.47インチ AMOLED | 1.47インチ AMOLED | 1.47インチ AMOLED |
リフレッシュレート | 60Hz? | 不明 | 不明 |
ppi | 323? | 不明 | 不明 |
輝度 | 500nit | 不明 | 不明 |
本体重量(バンドを含む重量) | 16g(22g) | 14g | 14g |
厚み | 9.99mm | 8.99mm | 8.99mm |
バッテリ持続時間(ヘビーユース) | 14日間 | 14日間 | 14日間(9日間) |
文字盤の種類* | 4000種類以上 | 10,000以上 | 10,000以上 |
ワークアウトの種類 | 96種類 | 100種類 | 100種類以上 |
常時点灯機能 | 対応 | 対応 | 対応 |
急速充電 | 5分間の急速充電で2日間使用可能 | 5分充電で約2日間 約45分でフル充電 | 5分充電で約2日間 約45分でフル充電 |
OS | Android 6.0/iOS 12.0 以降 | Android 6.0/iOS 12.0 以降 | Android 6.0/iOS 12.0 以降 |
ディスプレイの詳細は8,9について情報がないのですが、7以上であることは確実で、非常に美麗と推察されます。
そんなファーウェイのスマートバンドですが、5分間で2日間使用できる急速充電に対応しています。また、常時点灯機能にもしっかりと対応。
さらに一部有料ですが、文字盤の種類が圧倒的に多い。無料のものも300-400種類あるとのことです。
何よりファーウェイを取り上げた最大の理由は、LINEへの返信が可能な点。返信できるのはあらかじめ登録しておいた15字程度の定型文、または絵文字に限りますが、これは他のスマートバンドにはない機能です。定型文は複数登録できるので「了解」「あとで連絡する」など登録しておくと、わざわざスマホを出さなくてもOKです。
難点はファーウェイのアプリはGoogle Playストアからダウンロードできない点。まず箱にあるQRコードでファーウェイのアプリ集のようなアプリをダウンロードしたのち、スマートバンド用アプリをダウンロードするとひと手間かかります。
次に、HAUWEI Bandの世代別の変化についてみていきます。
HUAWEI Band 8がHUAWEI Band 7と比べ進化したところ
- 厚さが1mm薄くなり、8.99mmに、重さは2g減り、約14g。ベルトの交換がボタン式となり、ボタンを押すだけで交換可能に
- 睡眠モニタリングも、最新の独自技術により、精度が約10%、誤認識率が約40%改善し、より正確な睡眠測定が可能に。また、スマートウォッチからも睡眠データが直接確認できるように
- スリープモードが進化し、通知制限機能・持ち上げたときの画面起動の無効機能に加えて、時間設定が可能
- 自動モードを有効にすると、睡眠状態を自動認知してスリープモードに切り替わる
正直言ってかなり微妙な変化です。要するにスリープモードがよくなったとのことですが、睡眠に使わない人には関係ないかも。
HUAWEI Band 9がHUAWEI Band 8と比べ進化したところ
- 運動センサーが6軸センサーから9軸センサーになり、より精確にユーザの姿勢を判断できるように
- 環境光センサー(ALS)が追加され、周囲の明るさによって自動で画面の明るさを調整できるように
- 睡眠測定TruSleep 3.0からTruSleep 4.0にアップグレードし、睡眠中呼吸乱れ検知機能が追加
- Band 8のTPU素材から、WATCH GT 4 ブラックと同じ高品質のフルオロエラストマー素材を使用し、軽くて快適、肌にやさしく心地よい装着感に
特筆すべきは「自動輝度調整」で、これは9のみ対応です。ただ、見た目がほぼ同じ「HUAWEI Band 7」との価格差が2400円あるので、どれを選ぶかは好みが分かれそうです。7でもLINE返信機能はあるようなので、ご安心を。
Fitbit Inspire 2
最後はGoogle傘下のFitbit Inspire 2です。実勢価格は7,000円ほど。
ディスプレイ | PMOLED |
リフレッシュレート | 不明 |
ppi | 不明 |
輝度 | 不明 |
本体重量(バンドを含む重量) | 10.5g(23g) |
厚み | 12.5mm |
バッテリ持続時間(ヘビーユース) | 最大10日間 |
文字盤の種類 | 20種類 |
ワークアウトの種類 | 20種類以上 |
急速充電 | 非対応 |
OS | Android 7.0/iOS 12.0 以降 |
他のスマートバンドと比べると、計測精度がかなり高いようです。例えば睡眠データであれば睡眠ステージ(レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠)、睡眠時無呼吸(SpO2)、睡眠心拍数などを記録できるようです。他のスマートバンドではここまで詳細なデータを提供できません。
また、24時間365日心拍数を記録し、安静時心拍数、運動中の心拍数、心拍数変動(HRV)などを分析できるとしています。歩数、距離、消費カロリーなどの計測も精度が高いという話があります。
半面、歩数や消費カロリーなどを確認するには画面をスクロールしなければならず、少し手間がかかるといった意見や、たびたび通知される「座りすぎ検知機能」が鬱陶しいといった意見も。
画面はモノクロで、フェイスの数も20程度と少ないです。ミニマリスト志向の人にはいいかも知れません。Googleアカウントと連携できるのも強み。機種を替えてもデータの引継ぎが容易になります。
また、輝度調整機能はありませんが、左右のボタンで操作できるのはアドバンテージです。
番外編 テニスをするなら「OPPO Band 2」
OPPO Band 2も有機ELディスプレイ搭載のスマートバンドです。上記スマートバンドどれにもひけをとらない性能です。
ディスプレイ | 1.57インチ 有機EL |
リフレッシュレート | ? |
ppi | 323 |
輝度 | 500nit |
本体重量(バンドを含む重量) | 20g(33g) |
厚み | 10.6mm(最厚部:11.4mm) |
バッテリ持続時間(ヘビーユース) | 14日間 |
文字盤の種類 | 105種類 |
ワークアウトの種類 | 150種類以上 |
急速充電 | 約60分 |
OS | Android 6.0/iOS 13.0 以降 |
こちらのスマートバンドは「プロテニスモード」というテニスに特化した特殊な機能を搭載しています。測れるのは
- ショットの合計
- ショットの配分(フォアハンド。バックハンド+トップスピン・スライス)
- スイングスピード
など。
スイング速度が目に見えて測れるとトレーニングに精が出そうです。さらにスピンやスライスも検知して記録してくれる優れものです。
もちろん他のスマートバンド同様、各種エクササイズに対応し、消費カロリーなどを計算してくれます。
通常価格は8,480円ですが、なんと現在アマゾンプライムデーセールで51%オフの4,180円にて販売中。テニスプレーヤーの方はこれ一択。お見逃しなく。
Samsung製などその他のスマートバンド外した理由
Samsungのスマートバンドはなぜか2万円ほどするので除外。FitbitもInspire 2以外は一万円を大きく超えるので除外しています。
また、アマゾンにはXiaomi Mi Band5が出品されていますが、2020年発売と古いためお勧めしません。SmartBand 8は2023年発売なので、性能的には上位互換です。SmartBand 8 Activeは2024年1月発売の新しいモデルです。「Xiaomi Redmi Smart Band 2」という商品もありますが、こちらはTFT液晶で3,000円。現在入手困難なので外していますが、より新しい「Xiaomi Smart Band 8 Active」でよいでしょう。「Xiaomi Mi Watch Lite」についても同様です。
格安スマートバンド おすすめ6選+徹底比較でわかる選び方 まとめ
それぞれの良いところとイマイチなところをもう一度まとめます。
Xiaomi Smart Band 8 Active
- とにかく安い
- 液晶が有機ELではなくLCD
- 解像度がほかのモデルと比べて低い
Xiaomi Smart Band 8
- 豊富なフェイス
- 常時点灯、急速充電にも対応
- やや画面が小さい
HAUWEI Band シリーズ
- LINE返信に対応
- 常時点灯・急速充電に対応
- アプリのインストールが面倒
Fitbit Inspire 2
- 計測精度が高い
- 睡眠トラッカーが優秀
- ボタンがあり操作しやすい
- 血中酸素計測機能なし
- ディスプレイがモノクロで味気ない
- フェイスが少ない
重さ・薄さについては似たり寄ったりです。ワークアウトの種類もよほどマイナーなものでない限り問題ないと思います。
モデル | 血中酸素計測 | ストレス計測 | 自動輝度調整 | 常時点灯機能 | 急速充電 |
---|---|---|---|---|---|
Xiaomi Smart Band 8 Active | 〇 | 〇 | × | × | × |
Xiaomi Smart Band 8 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
HAUWEI Band 7 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
HAUWEI Band 8 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
HAUWEI Band 9 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Fitbit Inspire 2 | × | 〇 | × | × | × |
OPPO Band 2 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
今回は格安を取り上げるということでしたが、予算にもう少し余裕があるのなら「Xiaomi Smart Band 8 Pro」もおすすめ。Xiaomi Smart Band 8をそのままサイズアップしたようなモデルで、Xiaomi Smart Band 8唯一の弱点をなくしたモデルです。
以上、Android対応の格安スマートバンド6選のご紹介です。
各製品の特徴や価格、おすすめポイントなどを比較検討することで、自分に合ったスマートバンドを見つけることができるでしょう。
スマートバンドは、健康管理や運動習慣の改善に役立つ便利なツールです。ぜひ、この機会に自分にぴったりのスマートバンドを見つけて、健康的な生活を送りましょう!