コスパ最強スマートバンドとして人気の「Xiaomi Smart Band 8」。
早速購入して使用した筆者が、その実用性や機能性、気になる点などを詳しくレビューします。購入を検討している方、あるいはスマートバンド初心者の方にとって必見の内容です。
概要は他の方も多数レビューされているため、なるべく深堀した情報をお届けしたいと思います。
ディスプレイ | 1.62型AMOLED |
リフレッシュレート | 60Hz |
ppi | 326 |
輝度 | 600 |
本体重量(+バンド) | 13.9g(27g) |
厚み | 9.99mm |
バッテリ持続時間(ヘビーユース) | 16日間(6日間) |
文字盤の種類 | 221種類 |
ワークアウトの種類 | 150種類以上 |
急速充電 | 1時間でフル充電 |
OS | Android 6.0/iOS 12.0 以降 |
外観や同梱物をチェック
見た目は非常にコンパクトです。箱からしてこの薄さ。
同梱物は充電ケーブル、注意書き、本体の3点。
充電ケーブルは独自規格でコード長は55cm。マグネット吸着式のよくあるやつです。マグネットは強めで安心です。
バンドは本体裏のボタンを押すと簡単に外れます。Xiaomi smart band 8は替えバンドが豊富で「ペンダント型」や「シューズクリップ」など独自のものがあるので揃えるのもまた一興。
なお、サイドがメタルとのことですが、色が黒っぽく地味で、全然商品写真と違います。これはひどい。
初期設定の流れ 電源のつけ方
クイックセットアップガイドや説明書の類はなく、電源のつけ方も分からない状態。
充電ケーブルに接続したところ、電源が入り、セットアップが始まりました。
電源を入れた後に表示されるQRコードを読み取ると、Google Play Store*の「Mi Fitness」アプリ画面へ遷移します。ダウンロード&インストールして案内に従っていくと設定は完了です。
Xiaomi Smart Band 8に関する設定はすべてこのアプリで行います。
*iOSにも対応しています
サイズ感
大きさを比較するため、ほかの時計を装着した写真をあげておきます。筆者はかなり手首が細く、大きな時計だとブカブカになりがちですが、Xiaomi Smart Band 8はいい感じです。
本体はバンド含めて27gと軽量。ELディスプレイは美麗で所有欲を満たしてくれます。気分があがるので、エクササイズがしたくなりますね。
常時点灯モードとスリープモード
Xiaomi Smart Band 8には時刻を常に表示できる機能「常時点灯モード」があります。
Xiaomi Smart Band 8 Activeではこれが無理で、時刻確認の際に手首を持ち上げる操作が必要です。これもActiveではなく無印を選んだ理由の一つです。なお、常時点灯はこのような感じで黒字に白抜きの文字が表示されます。
このときの文字の大きさやフォントは基になっている文字盤のものが適用されるので、文字盤を変更すると常時点灯の表示も変わります。
「常時点灯機能をオンにしていると、持ち上げた時にオンにする操作ができない」といってる方もいらっしゃいますが、誤りです。確かに常時点灯機能をオンにすると「持ち上げてスリープ解除」設定が自動的にオフになるのですが、その後改めて「持ち上げてスリープ解除」をオンにすると、常時点灯機能をオンにしつつ持ち上げてスリープ解除が使えるようになります。
バンドはシンプルで、出っ張ったものを穴に押し込む仕組み。正直あまり使い勝手が良くないです。ラクですが本体が皮膚に密着するように挿そうと思うと少し難しい。本体が皮膚から浮きがちになります。多少浮いても計測は正確なのは救い。
*替えバンドを購入しました。届いたら改めて追記します。5本セットで超お得。
アプリに細やかに対応する通知機能
外出時にポケットにスマホを入れてるとLINEやGmailの通知を逃しがち。これがスマートバンドを買った理由の半分です。
Xiaomiの専用アプリには「カスタム通知」機能があります。タップするとスマホに入れているアプリ一覧が表示され、どのアプリからの通知を許可するかを指定することが可能です。LINEとGmail以外の通知はオフにする、といった設定も可能。
また、「スマートフォンがロックされているときのみ受信」という設定があり、オフにするとスマホを触っているときに来た通知は、スマートバンドのところに来ないというものです。スマホを触っているときはスマートバンドへの通知は不要なので、オフ推奨です。
「中華フォント」かどうかについては情報が錯綜していて懸念材料でしたが、特にそんな感じはなく、違和感は感じません。
※保護フィルムが粗悪品でディスプレイが汚く写っていますが、実際は綺麗です。
ただ、注意点としては文字がやはり小さいことや、改行が不自然な場合があります。老眼が始まると辛そうです。
文字盤は200種類以上あり、いろいろと試すのも楽しいです。
なお、文字盤はスマホアプリでダウンロードしますが、一度ダウンロードした文字盤は本体の操作のみで切り替えることができます。それぞれのテーマには容量があり、何種類保存できるかはダウンロードしたテーマの容量によりますが、8個くらいなら大丈夫です。
インストール済み文字盤切り替え操作は、ホームボタンを長押しして文字盤を選ぶだけ。あるいは
- 下から上にスワイプ
- 設定をタップ
- バンドディスプレイをタップ
- インストール済みの文字盤を選ぶ
また、②のバンドディスプレイでなくディスプレイをタップすると「持ち上げたときにスリープを解除」機能があります。
Xiaomi Smart Band 8 の基本操作
Xiaomi Smart Band 8には物理ボタンがなく、すべてタップ・スワイプで操作します。
- 上から下へスワイプ: LINEなど、通知の履歴が確認できる
- 下から上へスワイプ:アプリ表示 どれを表示するか、どんな順で表示するかは専用アプリでカスタマイズ可能
- 右から中央へスワイプ:ウィジェット切り替え
- 左から中央へスワイプ:戻る
ウィジェットというのはタイルを2つ縦に並べて表示できるものです。
タイルには歩数・カロリーといったものやアラームやタイマー、ストップウォッチ、天気や音楽操作など、好みのタイルを2つ組み合わせてオリジナルのショートカットが作成できるというものです。例えばスマホの音楽を聴きながら消費カロリーを知りたい、という場合はこの2つを縦に並べたウィジェットを作成できるというもの。
ワークアウト時の各種データはスマホなしで計測可能
ワークアウト時は経過時間、(ウォーキングやジョギングの際の歩数、最高/平均心拍数、走行距離、消費カロリーなど各種データが本体に保存されます。その後、スマホのXiaomi Smart Band 8専用アプリ(Mi Fitness)と接続した際にデータが同期される仕組み。
なお、同時に買った保護フィルムの質が悪く、汚れ・気泡が目立つ感じになっていますが、フィルムなしだと綺麗です。また、フィルムを貼ったことでタップ感度が落ちた気がします。
LINEの文字も問題なく読めるのですが、スマホの文字よりも小さく、拡大機能はないため、老眼だと少し厳しいかも知れません。
ということは、スマホなしでウオーキングやジョギングに行けるということ。ただ本体にはGPS機能がなく、正確なルート保存にはスマホがいりますが、スマートバンド単体で出かけられるのはありがたい。
Xiaomi Smart Band 8には音楽保存機能はなく、音楽機能でできるのはスマホのミュージックプレイヤーの操作(次の曲へ・前の曲へ・ボリュームコントロール)のみ
もちろんスマホを持ってウォーキングするとルートが自動で保存されます。
スクロールダウンするとケイデンスやストライドなど、様々なデータを確認することができます。長いので折りたたんでおきます。
うれしい誤算・Google Fitとの連携が可能!
Fitbitの専売特許だと思っていたGoogleアカウント・Google Fitとの連携が取れることが確認できました。
アプリのプロフィール>サードパーティーデータと辿るとGoogle Fitがあるのでそれをタップして案内に従っていくだけです。
データをGoogleで一元管理したい諸兄にとっては朗報ではないでしょうか。
バッテリー持ち
大体一日15分のウォーキング、常時点灯表示はオフにして使用していますが、5-6日くらいは持つ感じです。いつもは20%を切ると充電し、80%で止めるというルーティンなので、フル充電すると8かくらい持つかも。
充電時間は45分でフル充電できるので、気が付いた時にやる感じで十分です。今のところ、充電に関して煩わしさや負担を感じたところはありません。
追記 睡眠トラッカーはいい感じ
昨晩、Xiaomi Smart Band 8をつけて寝てみました。著者は特に睡眠に関しては極端に神経質で、つけたまま寝れるか不安でしたが大丈夫でした。いつもなら2~3時間で目をさましてしまうのですが、ユーロ決勝があるときに限って朝まで熟睡。寝起きはさすがに外したくなって外しましたが、案外つけたまま寝れるものよ。
本体では睡眠時間のみ表示されますが、Mi Fitnessアプリでは深い睡眠・浅い睡眠・覚醒がグラフ化されています。また、これを基に睡眠の質を判定してくれます。
さらにXiaomi Smart Band 8を装着したまま7晩連続で寝ると、睡眠タイプを動物に例えてくれるというユニークな機能を搭載。同時に、睡眠分析と理想的な一日のスケジュールを提案してくれます。
ちなみに私のタイプは「サメ」でした。
睡眠トラッカーはかなり正確に計測してくれます。ウトウトしている感じの時も睡眠を記録。かなりの精度です。
睡眠障害気味でしょっちゅう覚醒するのですが、先日は9回覚醒を記録。睡眠スコアはしっかりと「悪い」を表示。自覚はしていましたが、このようにデータではっきりと見せつけられると何とかしないと、と考えさせられます。
ワークアウトだけでなく睡眠のスコアもGoogle Fitアプリと同期されます
睡眠トラッカーのページはすべて表示すると長いので折りたたんでおきます。興味のある方はクリックして開いてください。
その他、Xiaomi Smart Band 8 の気に入った点
その他、Xiaomi Smart Band 8 を実際に使用して感じた細かい点を挙げていきます。
Bluetoothの接続が良好
一度設定してしまえば、スマホのBluetoothをオンにすると自動でXiaomi Smart Band 8に接続されます。アプリを立ち上げないと接続されないスマートウォッチもあるのですが、そういったものと比べると格段にラクです。
Bluetoothを切っても時計として動作する
スマホとの接続を解除しても、デジタルウォッチとして動作します。各種、計測機能も使用できます。ただ、スマホから通知を受け取ることはできません。運動データなどは時計本体に保存され、次回スマホに接続時にデータがアップロードされ、スマホに記録される仕組みです。データがアップロードされるのに少し時間はかかります。
スマホはBluetoothをオンにしているとバッテリー持ちが悪くなるので、オフィスやカフェに滞在しているときはスマホのBluetoothをオフにしておくとスマホのバッテリーを温存することができます。スマートバンドの通知機能が活躍するのは外出時なので、スマホを目の届く範囲に置いておける場合にはBluetoothはきっておいてもいいと思います。
小さいのでつけたまま寝ても気にならない
Xiaomi Smart Band 8 Proと迷ったのですが、寝ながらつけるなら小さいこれがいいか、というのがXiaomi Smart Band 8を選んだ決め手。
結果的に正解で、かなり神経質な私でも、つけたまま寝ていて気になりません。睡眠トラッキングがはかどります。
Xiaomi Smart Band 8 は細やかな設定が可能
かゆいところに手が届く感じです。例をあげると
- 装着時のみ通知が届くようにできる
- スマホがロックされているときのみ、通知が届くようにできる
- スマホのサイレントモードと同期し、DND設定がラク
- 常時点灯モード、持ち上げてスリープ解除などは、任意の時間のみオンにする設定がある
- 常時計測機能はオフにして、バッテリー持ちを優先することができる
などかなり優秀です。
タイマーはプリセットがあり、マニュアル設定も可能
タイマーは
- 1分
- 3分
- 5分
- 10分
- 15分
- 30分
- 1時間
- 2時間
のプリセットから選べるほか、マニュアルで自由な時間を設定することも可能です。カップラーメンを作るとき、仮眠するときなど、これが地味に便利な機能です。
ただ、タイマー計測中は他の動作ができないので、使用シーンが限られる点には注意が必要です。
バイブレーションのカスタマイズ
これは面白い機能で、バイブレーションの震え方を任意に設定できる機能です。
設定画面に入って開始ボタンを押すとタイムラインが流れるので、画面を自由なタイミングで自由な回数タップして記録。例えば
ーー〇ー〇〇ーーーー〇ーーー
のように設定すると、上記タイミングで4回バイブが来るようになります。アプリごとに設定できるので、通知内容によりバイブレーションを変え、見なくても何の通知が来たかが分かるようになります。
バッテリー持ちについて
一方、気になった点は常時点灯モードと持ち上げてスリープ解除をオンにしているとバッテリー持ちが4~5日になってしまうこと。1時間でフル充電できるので問題ないと言えばないのですが・・・これを導入すると解決するので、届くのを待ちたい。MI Band 8用とありますが、実際にはXiaomi Smart Band 8用みたいです。
Xiaomi Smart Band 8 注意点
無謀にもスマートバンドをサウナで使う人もいるみたいですが、絶対NG。注意書きにも「動作温度:0℃~43℃」と明記されています。Xiaomi Smart Band 8には多くのデバイス同様にリチウムイオン電池が使われていますが、高温になるところで放置するとバッテリーが膨張したり、発火する危険があります。本人がケガをするだけなら自業自得なので良いですが、勢いよく破裂するとガラスの欠片が飛び散って周りの人にケガを負わせてしまうリスクがあります。
デザインについて
イメージ画像からもお分かりの通り、主に女性ユーザーを念頭につくられていそうです。確かに形は女性向け腕時計のような形です。ただ、比較的落ち着いたデザインなので、男性がつけていても違和感はないと思います。
運動トラッカー、睡眠トラッカーなどとして使うときにはこのサイズ感が良くて選びましたが、ファッションアイテムとしてフォーマルな服装にはあまり合わないかも知れない点には注意が必要です。
おすすめの文字盤
私のおすすめを挙げておきます。それぞれのフェイスのデータサイズにもよりますが、これらすべてウォッチに入っていて切り替えできるようになっています。
「Xiaomi Smart Band 8」深堀りレビュー!実機使用でわかったメリット・デメリット まとめ
Xiaomi Smart Band 8は価格以上の性能と機能を備えたコスパ最強スマートバンドです。健康管理、運動サポート、通知機能など、スマートバンドに必要な機能を網羅しています。
唯一でデメリットといえるのは、画面の文字は想定内とはいえかなり小さいこと。老眼が始まるとキツイというのは想像に難くない。そこが気になる場合はもう少し画面が大きく、かつELではなく液晶を使うことでコストを抑えた「Xiaomi Smart Band 8 Active」やELのままデカくした「Xiaomi Smart Band 8 Pro」がおすすめです。「Redmi Watch 3 Active」も王道のスマートウォッチなので、Bluetooth通話機能が欲しいならこういった選択肢もありかと。
なにはともあれ、Xiaomi Smart Band 8の最大のメリットはエクササイズのやる気を出してくれる点。これなら持病をきっかけに始めたウォーキングも細長く続けられそうです。「やる気」を買い、「体調管理の先にあるよりよい未来」を買うと思えば安い買い物よ。