「The Elder Scroll Skyrim (以下:スカイリム)」はネットの記事を読んでも初心者には分からないことだらけなので、同じ初心者の人向けにスカイリムのインストール方法から日本語化の手順とmodの導入方法を紹介します。
Skyrim 初めてのインストールで沼る
PC版のスカイリムをインストールするには、ゲーミングプラットフォーム「Steam」をダウンロードする必要があります。その後、Steamストアからスカイリムをダウンロードする流れです。
Steamとは
Steam(スチーム)はValve Corporationが開発したPCゲームプラットフォームです。SteamはPC用のゲームの購入、ダウンロード、インストール、更新、そしてマルチプレイヤーゲームをプレイすることができます。Steamは多数のゲームを提供しており、無料のデモ版も提供しています。
Steamはユーザーアカウントを作成し、そのアカウントを使用してゲームを購入・ダウンロードしてプレイすることができます。SteamはWindows、Mac OS X、およびLinuxで利用可能であり、多くのゲームがクロスプラットフォームで提供されています。Steamは現在世界中で多数のユーザーを抱え、PCゲームプラットフォームの中でも最も人気の高いものの一つです。
スカイリム 日本語化の手順
英語版で遊びたい方は、このステップは不要です。
Skyrimには英語版のほかに、ローカライズされた日本語版があり、SteamのSkyrimを右クリックしてプロパティを選択し、言語を「日本語」にすることで日本語版でプレイ可能になります。
Modを使わない場合は、ここで設定は終了です。

ただ、SkyrimでModを使う場合、日本語ローカライズ版ではなく英語版にする必要があります。Modの大半は海外製で英語版にしか対応していない、というのが理由です。
ということで、Modを入れつつ日本語でプレイしたい場合、いったん日本語版スカイリムをインストールして必要なデータ(日本語の文字・音声データ)を抜き取り、改めて英語版をインストールして日本語のデータで上書きするという流れになります。
まとめると
- SteamでSkyrim日本語版をインストール
- 必要なデータ(日本語の文字・音声データ)をコピーして、PCの任意の場所に保存
- SteamでSkyrim英語版にする
- 英語の文字・音声データを、②で保存した日本語データで上書き
という流れです。
日本語データの抜き取り方
まずはSteamでSkyrim日本語版をインストールしてください。デフォルト設定では日本語でダウンロードされると思います。英語版になっている場合は上記画像を確認して、日本語にしてください。
日本語版Skyrimをインストールしたら、Skyrim exeファイルがインストールされているフォルダの中の、[Data]フォルダにアクセスします。インストール先を変更していなければ、以下のディレクトリに存在します。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\skyrim\Data
このDataフォルダの中にある以下のものをコピーしてどこかに置いておきます。
英語版Skyrimへ変更
その後、英語版をインストールして上記のファイルで上書きします。
英語版にするにはSteamのSkyrimを右クリックしてプロパティを選択し、言語を「英語」に変更。自動でアップデートが始まります
上書きの際にはいくつかのファイル名を変更する必要があるので注意。
「Interface」フォルダはもともとの --ENGLISH.txtファイルを削除、抜き取ったファイルの Translate_Japanese.txt を Translate_ENGLISH.txt にリネームして放り込みます。
「Strings」フォルダ内のファイルもすべて削除し、抜き取ったファイルのファイル名 Japanese のところを ENGLISH にリネームして放り込みます。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
Skyrimの日本語化 | The Elder Scrolls Wiki | Fandom
Modを導入する手順
ゲームを改造できるMod(modificationの意)。Skyrimの人気は大量のmodに支えられているといっていいと思います。
ではここからMod導入の説明に入ります。
SteamでSKSEプラグインをインストール
多数のModは「Skyrim Script Extender (SKSE)」というModがベースになっているため、まずはこれをインストールします。
面倒な「SKSEプラグイン」のインストールがSteamなら凄く簡単。Steamのストアで「SKSE」と検索すると▽がヒットするので、これをインストールします。
次回以降はこれを起動してプレイします。
公式Modマネージャー「Vortex」をインストール
Modは自分で探す必要がありますが、人気サイト「NexusMods」はゲームのModをダウンロードできる人気サイトで、大体のModはここで揃います。
Modはダウンロードしたファイルを解凍してゲームフォルダ内の「Data」フォルダに入れる、というやり方もあるのですが、通常はModマネージャーソフトを入れて運用します。
現時点でおすすめのModマネージャーソフトはNexusMods公式の「Vortex」です。
Vortexのインストールは公式ページからダウンロードします。

「Download the latest version now」をクリック。すると会員登録が必要と言われるので従います。メール認証後ダウンロードが可能になります。
NexusModの利用、Vortexの利用ともにNexusMod会員へ登録する必要があります。
Vortexを起動するとログインボタンが表示されるので、NexusModsの会員情報を使ってログインします。これでNexusModsで公開されているModがインストールできるようになります。
と、Modをダウンロードする前にVortexの初期設定を済ませておきましょう。
Vortexの初期設定
Vortexを開き、左メニューの「設定」をクリック>インターフェースで言語を「日本語」に変更します。
「Mod」タブ、「ダウンロード」タブでModを展開&ダウンロードするフォルダを指定することが可能ですが、そのままでよい場合はスキップ。
また、Vortexの左メニュー「プラグイン」があります。DLCコンテンツを有効にするかどうかを選択できますが、デフォルトでは無効になっているものもあるので、全て有効にしておきます。
Modの導入方法
それではいよいよModの導入です。といっても、目的のModファイルを見つけてクリックすると自動でインストールされるので、簡単です。
NexusModsでゲーム(Skyrim)を選択し、Modを検索します。

とりあえず「SkyUI」という有名なModをインストールしてみましょう。
上のリンクをクリックすると、次▽のような画面になります。
情報量が多くて圧倒されますが、必要なのはペンで囲った4カ所だけです。
まず①がサーチボックス。ここからModを探します
②がModの説明です。使い方を解説する説明書にあたります。ここで注意するべきところは③のRequirements。これは「このmodを動かすのに必須のmod」を指し、矢印のアイコンをクリックするとリストが展開されます。
ModはあるModを前提としているものが多数存在します。例えば「Mod A」のRequirementsに「Mod B」と「Mod C」がある場合、Mod A、B、C全てインストールしないとMod Aを動かすことが出来ません。Modを入れたのに反映されない、といった場合はRquirementがないといったケースが多いです。ここはチェックしておくべきポイントです。
④「FILES」タブをクリックすると、以下のようにファイル一覧が表示されます。

一番上のものが最新版で、それ以下は旧バージョンのファイルや、オプションのファイルなどが置いてあります。基本的には一番上のものを選べばOKです。
ここで、「MOD MANAGER DOWNLOAD」ボタンをクリックするとダウンロードが始まり、Vortexにインストール&有効化されます。
これでModの導入は完了です。
Zipファイルの場合はマニュアルインストール
一部Modは「MOD MANAGER DOWNLOAD」ボタンがなく、「MANUAL DOWNLOAD」ボタンのみのものがあります。
「MANUAL DOWNLOAD」ボタンをクリックするとZipファイルがダウンロードされるので、左メニューの「Mod」を選択し、一番下の「ファイルをドロップ」という箇所にドロップするだけでOKです。

Modの探し方
Modを探すには「Skyrim Mod データベース」が便利です。ただ、LE版とSE版が混在しているのが難点。SE版を持っている方は大丈夫ですが、LE版の方はSE版のmodはインストールできません。コンバージョンという手法もありますが面倒です。
LE版とSE版の見分け方ですが、名前にSEなどが付いているものはSE版です。後は個別に見ていくと、ページの最後にリンクがあります▽。
このURLで上記のように/skyrim/とあればLE版、/skyrim-special-edition/とあればSE版です。
アダルト系Modの導入方法
次に、紳士の方向けにアダルト系Modの導入方法を解説します。
必要なものは
- SexLab Framework (LE版)(SE版)
- XP32 Maximum Skelton Extended
- CBBE または UNPとSOS
- スキン系mod(オプション)
- FNIS (Forces New Idles in Skyrim)
- 各種mod
となります。まず①はLovers Labというサイトからダウンロードします。これ自体では何もできないのですが、アダルト系Modでは必須のフレームワークです。ゲームを起動後、Modメニューを開いて「インストール」をクリックする必要がある点に注意。
スカイリムのキャラクターを構成する要素は骨格、肉、肌の3つ。オリジナルにはない新たな動きを加えるため、骨格の「②XP32 Maximum Skelton Extended」、体形変更の「③CBBE または UNPとSOS」、肌系の④が別途必要になります。これらはNexusModsで探してインストールします。
③体系についてはCBBE系とUNP系というのが存在します。それ以外にもありますが、CBBEまたはUNPどちらかをベースにしています。どちらを選ぶかはお好みでOKですが、どっちもインストールすると競合することが多いので非推奨です。SOSは男性のナニで、これはウェブサイト「Lovers Lab」から探します。
④のスキン系は肌の質感を変えるものですが、③と④の系統は合わせる必要があります。説明を読むと、どっち向けか必ず記載されています。装備も同様。有名なものとしてFair Skin ComplexionやSG Female Textures Renewalなど色々あるのでお好みで。
重要なのが⑤のFNIS。男女のアニメーションを追加するものです。これをVortexにダウンロードしてインストールしたあと、VortexのModコーナー上部にオレンジの帯が追加されるところに注目。
まず、FNISをダウンロードして設定をクリックするとポップアップウィンドウが表示されるので上4つにチェックを入れます。その後、Modの配置をクリックします。
何個チェックを入れたらいいのか、実はよく理解していません。とりあえず4つ入れて問題なく動いています。ダメなときは色々試してみてください。
FNISを有効化すると、FNIS Dataというファイルが自動的に作成されます。これも有効化してください。また、動きが「案山子」になる場合、以下の実行ファイルを起動。
path
"Skyrimフォルダへのパス\Data\tools\GenerateFNIS_for_Users\GenerateFNISforUsers.exe"
するとこのような画面になります。

FNIS Behaviorの更新ボタンをクリックすると「整合性の確認」がクリックできるようになるので、それを押して終了。とにかく動きがおかしい時は、これを実行すると治る場合が多いです。
行為を始めるための魔法を追加
後は行為を始めるための魔法を追加するModを追加します。▽のページが参考になります。
SexLab Framework Add-On - TESLab
これで準備はOKです。
Skyrimを起動し、セーブデータをロードします。
スタートボタン>システムと進むと「Mod設定」という項目が追加されています。そこでSex Labsを選択すると「Install」という項目があるので、そこにカーソルを合わせて決定ボタンを押します。1分ほど経つと、画面左上にInstalledとメッセージが出てきます。これですべて完了です。
なお、行為を始めるコマンドは「魔法」として追加されます。どのようなコマンドになっているかは、インストールしたmod次第です。
Vortexでエラーが出るとき
例えば体形変更のModが2つインストールされているなど、Modが競合するとエラーになり「未解決のファイル競合があります」と表示されます。この場合は詳細>表示をクリック。「???」となっているプルダウンメニューを変更します。これは読み込み順を指定するものですが、競合するときはどちらかを無効化するのが一番です。
また、Modを追加すると新たに「プラグイン」ファイルが増えることがあります。有効化されているかどうか確認します。
【Skyrim初心者向け設定】PC版スカイリム インストール、日本語化、modの導入方法を詳しく解説 まとめ
以前プレイしたときはグラフィックボードに「NVIDIA GeForce GT 1030」を使っており、Modを入れると落ちまくっていたものですが、「NVIDIA GeForce GTX 1650」ではMod20個くらいでも安定しており、CTDは一度経験しただけ。快適にプレイ出来ています。やはりModを入れつつ快適にプレイするためにはメモリの多いグラフィックボードを用意した方がいいと思います。
△ 現在はGeForce GTX 3060とGeForce GTX 4060の価格差がなくなっているので、将来を見越してGeForce GTX 4060を選ぶのが吉。価格を抑えたいならAMDのRX7600という選択肢もあります。