待ちに待ったMSI製のグラフィックボード「NVIDIA GeForce GTX 1650 LP」が到着。ウッキウキで装着しようとしたところ、とんでもない落とし穴にはまってしまいました。
結果的には付けることが出来ましたが、思わぬ手間と出費がかさんでしまった。そんな奮闘記を記したいと思います。
同梱物はブラケットと簡単な説明書。
GeForce GTX 1650 LP ブラケットのねじが潰れる事案が発生
ロープロファイル対応の「NVIDIA GeForce GTX 1650 LP」ですが、初期状態で付けてあるのはレギュラーサイズのブラケット。手持ちのスリムタワーPCに取り付けるためには、同梱されている短いブラケットへ交換する必要があります。
本体とブラケットはDual D-Dvi用のスペーサーと1つのねじで止めてある状態。スペーサーはラジオペンチで緩めることが出来ました。
次に、HDMIポートの上のネジを外します。精密ドライバーで試すも「ん、イヤに固いな。。。」全然ネジが回らん。もう少し強いドライバーがいるな。これでドヤっ！
ギリギリ、ギリギリ（ネジの頭が若干潰れる）。うわあああ!
後で冷静になってみると、ネジ頭とサイズが不適合。ビットの先端がネジの切込みよりも小さかったため、ネジ穴がえぐれてしまいました。
焦りながら、もう少し力の入るであろうドライバーで回す。
ぬああああああああああ! ビットの作りが甘い100均のドライバーのせいで、ネジ穴がますます潰れてしまいました。
もうここからパニック。傷が浅いうちにやめればよいものを、電動ドライバーで無理やりネジをとろうとしたり、もう滅茶苦茶。気が付いたときには修復不可能なところまで突き進んでしまいました・・・
アタマの潰れたネジを取り外した方法
舐めたネジの外し方をネットの情報を頼りに色々と試してみました。
まず有名な太いゴムバンドを当てる方法。ネジ穴が少し潰れたくらいの段階では効果があるかもしれませんが、ほとんどネジ穴がほとんど原型を留めていないこともあってか効果なし。
色々調べた結果、下記のドライバーを買いました。いわゆる貫通ドライバーというもので、金づちで叩いて回すことが出来る、いわば手動式のインパクトドライバー。
今回そもそもネジが潰れた原因はしょぼいドライバー（と私の技術）。質の高いドライバーは今後も役立つはずなので、この機会に買いました。2本セットで1,000円程度です。
グラフィックボード本体に衝撃を与えず、かつブラケット部分にだけチカラが加わるために少し細工。
ブラケットと本体の隙間に緩衝材として木の板（ブックスタンド）を差し込んでクランプで固定。この状態ならブラケット部分に打撃を加えても、グラボ本体へのダメージはないはず。
この段階で基盤を養生テープで保護しましたが、最初からやっておけばよかったです。
この状態で潰れたネジ穴に溝を掘るべく「SK11 パーフェクトドライバー プラス1」を当て、左手はドライバーの持ち手をひねるように握りながら回す力を加え、右手のハンマーでガンガンと叩く。数回で無事にネジが外れました。押す力8割、回す力2割程度で回す必要があるとの情報がありましたが、それが真理。
「NVIDIA GeForce GTX 1650 LP」のブラケット、交換完了
一応、外す前に販売店に問い合わせたところ、ネジの交換は私の過失なのでもちろん有料扱いで、さらに今は修理に最低1か月はかかるとのことでした。
現在はスペーサーだけで固定しており、ネジがないためグラグラしますが、近いうちにホームセンターでネジを買う予定。
それにしても、わざわざ割高のロープロファイル品を買うということはロープロファイルのグラボしか挿せないPCを所有しているということ。
最初からロープロファイルのブラケットを付けた状態で出荷して欲しいものです。
ちなみにPCはhpのProDeskという小型のPC。電源が240Wしかないうえに純正品は互換性がないので電力の面で一抹の不安がありましたが、動作はしている模様。Dual D-DviへVGAケーブルを繋ぐために変換器を用意しましたが、別に本体についてるVGAポートに挿しても良かったかも。。。まあ悔しいので使っています。
「NVIDIA GeForce GTX 1650 LP」への換装に物凄く手こずった件 まとめ
ブラケットのネジが固すぎたという罠。やはりこういった作業はしっかりとしたドライバーを用意するのが安全です。
ケチらずに最初からちゃんとしたドライバーを用意していれば防ぐことの出来た事故です。文章にするとあっさりしていますが、結局ブラケット交換に3日ほど要してしまいました。
近くのホームセンターではそれぞれ1000円ちょっとで販売していました。アマゾンなら2本セットで1000円と断然お得です。
「NVIDIA GeForce GTX 1650 LP」への換装に物凄く手こずった件 後日談
MSIのサポートにダメ元で連絡し、ブラケット交換用ネジのサイズを聞いたところ「M2 長さ3mmの低頭ネジです!」との神回答。
M2というのはネジの規格で、スクリュー部分の太さが2mmの意。ホームセンターで早速M2のネジを買ってきたのですが、全く合わない。。。ぶかぶかです。泣きながら再びホームセンターへ行って今度はM2.6とM3のねじを買ってきました。
結果、M2.6のネジが適合。長さは6mmと少し長いですが、後ろ側にスペースがあるので問題はなし。ぐらつきは無くなって一安心です。
