クルマをトヨタのWishに乗り換えたのですがバックカメラがついていない。

車の配線をいじったことなど全く無いのですが、DIYでバックカメラを後付けしてみました。
最後尾に取り付けるカメラの配線を、運転席付近まで引き込むのはハードルが高そうだったので、そのような配線がいらないワイヤレスタイプのバックカメラモニターセットを購入。結果、無事に取り付けることが出来ました。
取り付け方はウェブサイトやYouTubeなどで調べまくったものの、一番肝心なカメラ配線の引き込み方を載せていない&写していないサイトばかりだったので、自分でバックカメラモニターセットの取り付け方を書いておきます。
購入したワイヤレスのバックカメラ&モニターセット
値段で選んだのが『Yakry Y-04 HDバックカメラワイヤレス バックカメラモニターセット』。アマゾンで6,000円程度でした。

※ 購入したものが販売終了したので類似品を表示しています
ワイヤレスバックカメラは、後方に取り付けたカメラの映像をワイヤレスでダッシュボードなどに置くモニターに表示するものです。
カメラとモニターを有線接続するものは配線を通すためにシートの内張を剥がしながら作業するのですが、ワイヤレスタイプのバックカメラはこういった配線が不要で作業がすごくシンプルになります。
バックカメラセットを開封
モニターのディスプレイサイズは意外と小ぶり。iPhone 7sと比較したのが下記画像。あまりデカすぎると視界を遮るので、これくらいが丁度良いです。視認性に全く問題はありません。
カメラはナンバープレートに引っ掛ける形で取り付けます。3Mの両面テープが付属しています。


△右画像の左側に映っている黒いUSBみたいなものがアンテナです。カメラの線とアンテナ部分の線はギボシ端子で外れるようになっています。カメラの線先端のギボシ部分は直径3mmほどなので3mmほどの穴があればカメラの配線を中に引き込むことが出来ます。
バックカメラ取付開始
それでは実際の作業手順を紹介していきます。
安全確保のため作業開始前にバッテリを外しておく
電気系統をいじることになるため、念のためバッテリーのマイナス端子をとりはずしてから作業を始めます。
▼ボンネットを開けるとこんな感じでバッテリが取り付けてあるので、ナットを緩めてネジを外して上にカパッと外します。感電防止のため軍手で作業しました。

ウィッシュ バックハッチの内張りを剥がす
アンテナとカメラの電源をハッチの内張りの中に隠すために、内張りを剥がしていきます。
手で剥がすことも可能ですが、ワイヤレスバックカメラと同時に「内張り剥がし」を注文しておきました。これが内張を剥がすときに大活躍。¥370程度なので一本あると何かと役立つと思います。


プラスチックの内張りの隙間に内張り剥がしの先端を刺しこんで、テコの要領で外していきます。内張はプラスチックのラッチで留まっているだけなので、物理的な力を加えると外れます。外す順番は奥→サイド→天井の順です。



カメラの取り付けと配線の引き込み
次にカメラ配線の引き込み口を探します。トヨタ ウィッシュは「メッキガーニッシュ(Wishのロゴのある金属板)」の裏に穴があるという情報をキャッチし、とりあえずメッキガーニッシュを取り外してみました。
メッキガーニッシュはハッチ側から5箇所のボルト&ナットで留めてありました。
▽下の画像はハッチを裏から撮影したものですが、配線コネクタが刺さっているので手前に引っ張って取り外します。この配線コネクタはロックの解除に必要な電気を供給する部品のようです。


モンキーレンチでナットを外して行きます。ナットを外したあとはハッチ側のプラスチックの白いピンみたいなものをペンチで挟みながらメッキガーニッシュを引っ張ると取り外すことが出来ます。


バックドアのセンサーを取り外した状態でハッチが閉まってしまい開かなくなって一時パニック。バッテリを接続し、後部座席から侵入してセンサーに刺さっていたものを再び取り付けるとバックドアが無事開きました。
問題発生 ガーニッシュの裏に穴がない
ガーニッシュを外すところまでは順調でしたが、外して唖然。カメラ配線を引き込めそうな穴など存在しない。これは困りました。たぶん業者なら電動ドライバーでここに穴を開けるのだと思いますが、手持ちの家庭用電動ドライバーでハッチに穴を開けるのはパワー的に無理そう。とここで圧倒的閃き。
メッキガーニッシュは5本のボルトで留めますが、4本のボルトで留めれば十分じゃないかということで、1つ余るボルトの穴を利用してカメラ配線を引き込むことにしました。

△右側の穴は本来ボルトがありましたが、ここをラジオペンチで横に動かして取り外しました。

無事にカメラの配線をハッチの中に引き込むことが出来ました。これで一旦ガーニッシュは取り付けます。
カメラを固定して設置
カメラをナンバープレートにひっかけるようにして固定してカメラの設置は完了です。このカメラは角度が調整できるので、後からモニターを見ながら調整すればOKです。

バックランプの配線にエレクトロタップを噛ませてカメラの電源を確保
次に、カメラの電源を確保しなければなりません。ハッチ裏にあるバックランプの配線にエレクトロタップ(配線コネクター)でカメラ電源線を噛ませるというプラン。


バックランプはギアをバックに入れた時に通電するので、ここから電源を取ることでバックギアを入れたときにカメラに給電することが出来ます。
エレクトロタップは配線に金属片を食い込ませて電源を分岐する部品です。2つの電気配線(この場合、バックランプの電源線とカメラの電源線)をエレクトロタップにセットしてプライヤーでグッと挟むと、エレクトロタップ内側に設置された金属片が2つの配線に食い込み、電気を分岐させることができます。

△画像にはありませんが、この後、バックライトのアース(画像にある黒線)とカメラの黒線も同様にエレクトロタップで接続します。


なおWishはバックランプの白線がプラスで黒線がアースでした。これを確かめるために買ったのが検電テスター。


ワニ口を金属部に噛ませてアースを取り、針を通電部に当ててLEDが光ればプラスを表すというものです。配線のどちらがプラスかは車種によって異なるとのことなので、一応確かめたほうが良いと思います。
失敗談
バックランプと間違えてナンバー灯からカメラの電源をとってしもたがな!これではライトを入れた時に通電しバックギアに入れたときには通電しない。

配線を終えバックギアに入れてもカメラが反応しないので、1時間くらい試行錯誤を繰り返す。諦めて眺めていたところ、バックランプでなくナンバー灯であることに気づく。エンジンを掛け「ずおお!いっけぇぇぇー!」と叫んでランプをオン。カメラが無事反応しました。
しばらくこのまま運用していたのですが、後日バックランプから配線を取り直しました。ナンバー灯につながっていたカメラ電源の赤線を切り、改めてバックランプへエレクトロタップを使ってバックランプに接続。エレクトロタップを無駄にしてしまいましたが、同時にエレクトロタップを買っておいたおかげでことなきを得る。
内張を戻し、モニターを調整して作業終了
あとは内張りを全部戻して終了です。プラスチックのラッチで留まっているだけなので、グッと押し込むと元の位置にハマります。
モニターの電源はシガーソケットまたはヒューズからとることができます。ヒューズから取るための部品も同梱されていますが、配線がよく分からないのでシガーソケットから電源を取っています。
最初は写りが良くなかったのですが、モニター裏についているボタンで色を調整すると自然な写りになりました。ISO感度が高く、周りが真っ暗でもバックライトの明かりでクッキリと映してくれるので、夜間でも安心です。



なお、商品を購入するとシガーソケットを分岐させる部品をプレゼントしてくれるコードが入っています。
ド素人がトヨタウィッシュのバックカメラとリアビューモニターをDIYで後付けした話 まとめ
バックランプとナンバー灯を間違える私でも取り付けできたので、DIYでの取り付けは十分可能だと思います。やはりバックカメラがあると安心。デカイクルマを運転している方に特におすすめです。







