液晶タブレット代わりに使っているSurface Pro 6はバッテリー持ちがイマイチ。
描きたいときにバッテリーがないというストレスと、プロでも板タブレット使っている人も多いという情報、大きなモニターを使ってイラストが描きたいという思いがハーモニーとなり、板タブに急に興味が沸いて買ってみました。すでに届いて2週間近く使っていますが、使いやすさに大ハマり。仕事でウェブデザインの修正なども画像に直接指示を書き込めたり、ブログの説明画像も直接文字を書き込めたりと、イラスト以外にも活躍中です。
という訳で今回購入した『XP-PEN Deco01 V2』をレビューしてみたいと思います。
『XP-PEN Deco01 V2』スペック
スペックを簡単に紹介します。
ブランド名 | Deco01 V2 |
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メーカー | XP-PEN |
対応OS | Windows 7以降、Mac OS X10.10以降、Android6.0以降、Chrome OS 88、Linux |
サイズ | 36 x 22.6 x 4.3 cm |
その他 | エクスプレスキー8個 |
詳細は後述しますが、本体にはカスタマイズ可能なエクスプレスキーが8個搭載。バッテリー不要の付属ペンは8192レベルの筆圧感知で60°の傾き検知をサポートします。替え芯8本付き。WindowsやMacはもちろん、AndroidやChrome OSにも対応しています。
『XP-PEN Deco01 V2』を選んだ理由
ペンタブレットには色々な種類があるようですが、商品によってかなり違うところを大まかに言うと
- 大きさ
- ショートカットボタンの有無
の2点。
大きさについては物理的なサイズで、スマホサイズのものから、今回買ったiPadのようなサイズのものまでまちまち。この点はアマゾンの商品画像では分かりづらいため、購入前にしっかりと寸法を確認しておく必要があります。
板タブレットの選び方の基準は、作業するスクリーンが小さければ小さい板タブを、大きなスクリーンで作業するなら大きな板タブがおすすめとのこと。筆者はPCモニターで作業するため、大きな板タブにしました。
もう1つの違いは、ショートカットボタンの有無。
ブラシ用のBや消しゴムのEのほか、キーの組み合わせなど様々な機能を割り当てられるボタンが付いているものと、付いていないものが存在します。お絵かき用タブレットというと一番有名なのがWacomですが、一万円以下のモデルはショートカットボタンがないため、除外しました。
ということで、目についたのが今回買った『XP-PEN Deco01 V2』です。詳しくは後述しますが、サイズは大きく、本体左にエクスプレスキー(ショートカットボタン)が8個、さらに付属のペンにも2つのボタンが備わっています。
XP-PENというブランドは初耳でしたが、公式サイトもしっかりとしていて信頼できるブランドに思えます。怪しげな中華製品は公式サイトがないことが大半。
手ごろな価格とアマゾンで配布されているクーポンが決め手になりました。
アマゾンで配布中の表示価格から12%オフのクーポンは2022/5/27まで。気になる方はお早めに。
XP-PEN Deco01 V2 実機レビュー
開封すると同梱物の多さにびっくり。


本体のほか、同梱物は
- クイックガイドと保証書
- 保護手袋
- 替え芯(8本)
- USB-C ⇔ USB-A 変換ケーブル
- USB-A ⇔ マイクロ USB端子 / ライトニング端子 変換アダプタ
- ペン
- ペン立て
- 保護フィルム
と豪華です。
本体サイズはかなり大きめで、横に約36㎝、縦に21㎝。百均のタブレットスタンドに立ててデスクの横に置いています。

本体に印されている白枠で囲まれたところが操作範囲ですが、ここは254x159 mmで広さは十分。筆者は24インチのPCモニターで作業していますが、違和感はありません。
本体にはもともと保護シールが貼ってありますが、これを剥がして同梱の保護フィルムを貼り付けます。


この保護フィルムは傷から守るだけでなく、少しだけざらっとした素材で、書きやすくするというものです。ツルツルしている方が書きやすいというイメージがありますが、多少引っ掛かりがある方が書きやすい。紙が一番書きやすいことを考えれば納得。
板タブ本体にはUSB Type-C端子があり、同梱のUSB-C ⇔ USB-A 変換ケーブルで接続します。USB-AからマイクロUSBに変換できるアダプタとライトニング端子に変換できるアダプタも同梱されているので、あらゆるデバイスに使用可能です。
パームリジェクション用のグローブまでついている豪華な仕様です。クイックセットアップガイドは日本語です。


セットアップは公式サイトからドライバーをダウンロードしてインストールすればOKです。
設定プログラム『XD Pen』の操作感
公式サイトから設定のためのプログラムをインストール。使い勝手はなかなか洗練されていて、好感触です。
ここでは画面の設定、ペンの設定、エクスプレスキーの設定を行います。
作業領域の設定
この画面では作業領域を設定することが可能です。

マルチモニター環境ではどっちか1つに絞った方が描きやすいです。上の画面では画面いっぱいに作業領域を指定しているので、板タブの左上のキワところをペンでタッチすると、ディスプレイの左上のキワのところが反応します。
ペンの設定
ペンには2つのボタンがありますが、ここにショートカットキーを割り当てたり、ペンの硬さなどを調整することが可能です。

割り当て可能なショートカットキーも豊富で自由度が高いです。

「キーボードから入力」はマクロ機能で、キーボードで入力した通りになります。
カスタマイズ可能なエクスプレスキー
『XP-PEN Deco01 V2』を選んだ大きな理由の1つが、カスタマイズ可能なエクスプレスキーの存在。右手で書いて左手でボタンを操作。スペースキーを押してキャンバス内を動いたり、Ctrl+Zでやり直したり、ズームイン・ズームアウトを割り当てたりとお好みの設定にすることが可能です。

取り敢えず見えているのは4つですが、すべてのショートカットキーを押すと8個分表示されます。
さらにこのプログラムでは、アプリを登録することで、アプリごとに動作を切り替えることが可能です。
XP-Pen 肝心の描き心地は?
肝心の描き心地についてですが、結論からいうとばっちりです。
まず付属のペンの性能ですが、
- 筆圧感知8192レベル
- 60°までの傾け検知機能
と高性能。物理ペンなのでバッテリーフリーなのもよいですね。好きなだけ書くことが出来ます。
購入前に不安だったのが、液タブと同じくペンを近づけたときにポインタが表示されるかどうか、でしたが杞憂でした。磁石で感知しているのか、ペン先をタブレットに近づけるとポインタが表示されるので、正確な位置で書き始めることが出来ます。
描き心地についてはSurface Pro 6との違いはあまり感じないのですが、ネットで見つけた裏ワザでぐっと書きやすくなりました。
それが「コピー用紙をタブレットに置く」。当たり前ですがこれで紙に書いているのと同じ状態になり、書きやすいです。ペン先の反応も全く問題ありません。これは液タブでは使えない、板タブならではのテクニックです。
さらに、ダイソーで「ノートパソコンスタンド」を買って裏に張り付けてみました。本体を傾けることで良い姿勢で書くことが出来ます。使わないときはフラットにして置ける優れもの。



取り敢えず板タブで書いてみた文字のサンプルです。ヘタですが、紙に手書きでも似たようなものなので良し。


XP-Pen 購入特典プレゼント
XP-Penは購入特典として以下のリストから1つ選んでダウンロードすることが出来ます。
- 2D動画制作ソフト Cartoon Animator 4
- ペイントソフト openCanvas 7
- ペイントソフト Artrage 6 / Lite
①のCartoon Animatorは使用期限が12か月ですが、その他は永久使用可能です。
対象は「2019年8月16日以降、XPPenオンライン公式店舗で対象商品をご購入いただいたお客様」とのことですが、本体裏のシリアルナンバーを入力するだけなので、アマゾンで買っても問題なくダウンロードすることが出来ました。今まではフリーソフトのMedibang Proを使っていましたが、この機会にopenCanvas 7に乗り換えてみます。
XP-Pen 購入特典はここから
なお、openCanvas 7をダウンロードする場合、デフォルトでは英語版になっているので、日本語版に切り替えてからダウンロードすべし。
まとめ
2週間以上使用していますが動作には全く問題なし。極めて快調に動作しています。
アマゾンのレビューにはマウスが動かなくなるというレビューもありますが、全くそんなことはありませんw。ペンの反応が悪い、というレビューもありますが、そんなこともないです。
なかなか高級感もあり、筆者にとっては最高の買い物になりました。おすすめです。
アマゾンの12%オフのクーポンは5/27まで。