エントリーレベルのChromebookに多く採用されるSoCを開発するMediaTek社の次世代主力モバイルプロセッサに、Nvidia GPUが統合される予定との情報が入ってきました。早ければ2024年にも実現するそうです。
狙いとしてはAI機能とゲーミング機能の強化。モバイルプロセッサということでスマートフォン向けのチップであることは明白ですが、Chromebookにはハイエンドのスマートフォン向けチップが採用されることがあるので、やがてはChromebookにも搭載されていくのではないかと思っています。
激化するチップ開発競争
つい先日、AMDが新たにChromebook向けの「7020C」シリーズを発表し、本気でChromebook市場に食い込んでくる構えを見せています。
AMDが新たにChromebook向けの「7020C」シリーズを発表 - Chrome通信
また、Celeron、Pentiumを終了させてAlger Lake Nシリーズを搭載したChromebookも今年登場する予定。これもかなり期待できる、次世代にふさわしいチップです。
長らく育ててきたブランドを捨てる価値があるものと言えるでしょう。
一方、MediaTekはMT8186Cシリーズの後継版であるKompanio 520を投入していて、今月発売されたASUSの最新モデルにも採用されています。MT8186Cはその優れた省電力性から、モバイルユースを重視したChromebookに多く採用されてMediaTekの名を知らしめるキッカケとなりました。実績も十分なので、今後もChromebookのチップとしての存在感を維持していくものと思われます。
そんな感じで、今年のチップ開発競争はますます激化しそうです。
現在のインテル・MediaTekの2強市場にAMDが割って入ることが出来るのか、見ものです。チップの性能だけを見ればその可能性は大いにありだと思います。
推移を見守りたい。
ソース:DIGTIMES