モバイルバッテリーとUSB急速充電器が1つになった「ANKER PowerCore III Fusion 5K」をアマゾンで購入したのでレビューします。
日帰り出張などの場面で大活躍するだけでなく、本体への充電もコンセントに挿すだけなので恐ろしく便利です。もっと早く知りたかった。
そんな「ANKER PowerCore III Fusion 5K」のメリットとデメリットを挙げたいと思います。


結論は
- 「ANKER PowerCore III Fusion 5K」は折り畳み式コンセントで充電できるモバイルバッテリーであり、コンセントに挿したままスマホやタブレットなどを急速充電できるハイブリッド設計
- メリットとして、荷物を減らせること、コンセントによる充電がラクで充電が速いこと、スマート充電でデバイスへのダメージが少ないことなど
- デメリットとしては、バッテリー容量が4,850mAhとやや少なめ
- 使い方によっては、容量が倍の「Fusion 10K」やスティックタイプの「ANKER 511 Power Bank」、高出力でPCへの充電ができる「ANKER 733 Power Bank」などもおすすめ
ANKER PowerCore III Fusion 5Kとは
「ANKER PowerCore III Fusion 5K」は一見するとモバイルバッテリーなのですが、折り畳み式のコンセントで充電することが出来ます。さらに、コンセントに挿した状態ではスマホやタブレット、Bluetoothイヤホンなどの急速充電器として機能するハイブリッド設計になっています。
ANKER PowerCore III Fusionの「Fusion」は融合という意味ですが、モバイルバッテリーとUSB充電器が融合した、という意味が込められています。つまり▽こういった感じのUSB充電アダプタと、モバイルバッテリーが一体化した商品が「ANKER PowerCore III Fusion 5K」です。


ちなみに5K=5000という数字はバッテリーの容量を示しています(実際には4,850mAh)。
ANKER PowerCore III Fusion 5K デザイン
まずは本体のデザインを見てみます。正面にはANKERのロゴと、折り畳み式のコンセントがあります。
全体的にツルっとした質感で、清潔感のある白です。裏側はこんな感じでシンプルに仕上がっています。ボタンとUSB-Cポート、USB-Aポートがあります。
本体サイズは「78 x 71.5 x 30 mm」。幅が3㎝と薄いため、他の機器と干渉しにくいという利点があります。


ANKER PowerCore III Fusion 5K スペック
ANKER PowerCore III Fusion 5Kのスペックは以下の通り。
容量 | 4,850mAh / 17.6Wh |
入力 | 100-240V ~ 50-60Hz 0.6A |
USB-A 出力 | 5V=2.4A |
USB-C 出力 | 5V=3A 9V=2A |
合計出力 | 5V=3A |
サイズ | 78 x 71.5 x 30 mm |
重量 | 176g |
重量は176gとのことですが、実測で177gと誤算の範囲内。
iPhone 14 無印版が172g、iPhone 14 Proで206gなので、重量176gというのは持ち運ぶ際にも負担にならない重さです。大きさもこの通り▽。筆者の手はかなり小さいのですが、それでも手のひらに収まるサイズです。
ANKER PowerCore III Fusion 5K 同梱物
ANKER PowerCore III Fusion 5Kの同梱物は専用のファブリックケースと説明書。


専用ケースはサイズにゆとりがあるのでケーブル類も一緒に入れておくことが出来ます。
撮影用にケーブルを入れていますが、ケーブルは付属していませんのでご注意。ケーブルは白いものを用意すると見た目が良いです。




ANKER PowerCore III Fusion 5K 機能
フロントパネルはこのようになっています。ボタンを押すとインジケーターランプで本体の残りバッテリー容量を表示。ランプ1つごとに25%となっており、例えば3つ光ると75%以上ということになります。充電中はこのランプが点滅します。
このボタンを長押しするとモバイルウォッチやモバイルイヤホンの充電に最適な低電力モードになります。
ここで気になるのが「IQマーク」。調べたところ
Anker社のIQはAnkerが開発した独自の技術で、充電器が接続されたデバイスに最適な電力を供給するための仕組みです。IQテクノロジーは、デバイスがどのような種類の充電プロトコルを使用しているかを自動的に識別し、最適な電力供給を行うことができます。これにより、充電速度が最適化され、デバイスが過剰に充電されたり、充電が不十分であったりすることがなくなります。
とのこと。過充電はデバイスのバッテリー寿命に悪影響がありますが、これなら安心ですね。
IQ3は
Anker社のIQ3は、急速充電規格であるPower Delivery(PD)とQualcomm Quick Charge(QC)を組み合わせた充電技術です。
とのこと。急速充電がしたいならUSB-C ⇔ USB-C ケーブルを用意した方が良さそうです。
ANKER PowerCore III Fusion 5K メリットとデメリット
それではここでANKER PowerCore Fusionの良いところと弱点を挙げたいと思います。
メリット① 荷物が減らせる
真っ先に思いつくメリットは荷物が減らせること。
旅行時や帰省時など、これさえあれば日中はモバイルバッテリーとして、宿泊先ではUSB充電器として使用することが出来ます。軽くて小さいので、持ち運びは楽です。
メリット② コンセントによる充電がラク
モバイルバッテリーは大体がUSB Type-Cなどのケーブルで充電する仕組みです。そうなるとパソコン用のType-Cアダプターや、それこそUSB充電器などを使う必要があります。こういったものは思いついたときに手元にないもの。
その点、このANKER PowerCore Fusionはコンセントがあればどこでも充電可能。家の中はもちろん、出先でもマックやカフェ、新幹線など場所を選ばず使うことが出来ます。プラグを出してコンセントに挿すだけというのは楽なものです。
メリット③ コンセントを使うので充電が速い
USB充電器の性能にもよりますが、モバイルバッテリーは意外と充電に時間がかかるものです。特にアンペア数が少ないスマホ用のUSB充電器などは結構な時間がかかります。その点、コンセントなら最速で充電することが可能です。およそ2.5時間でフル充電が可能です。
メリット④ スマート充電でデバイスへのダメージが少ない
デバイスがどのような種類の充電プロトコルを使用しているかを自動的に識別し、最適な電力供給を行うIQを採用していることで過充電や過電圧などの心配がなく、大事なデバイスにも安心して使うことが出来ます。
デメリット
デメリットというか弱点はバッテリー容量が「4,850mAh」とやや少なめな点。例えば同じANKER製、同価格帯のモバイルバッテリーは、コンセントはありませんが容量が「10,000mAh」とおよそ倍。


ただ、「4,850mAh」あればハイエンドスマホも一度はフル充電することが可能。iPhone 14のバッテリー容量はおよそ4,300mAh程度。ただ、出先のコンセントがあるところでは、なるべくUSB充電器として使用すると、結果的に使える時間は伸びてきます。さらに充電方式がコンセントに挿す、ということなので、充電の手間は少ないです。
ANKERブランドという信頼性
ANKERというブランドは恐らくこのブログを読むようなリテラシーの高い皆様にはすっかりお馴染みだと思います。
Ankerは2011年にアメリカのカリフォルニア州にあるシリコンバレーに本社を置くAnker Innovations Limitedによって設立されました。創業者の一人であるSteven Yang氏は、iPhoneやその他のスマートフォンの急速な普及に注目し、高品質でコストパフォーマンスに優れたモバイル充電器を開発することを決意しました。彼らはその後、Ankerのブランド名で市場に参入し、急速に成長しました。
Ankerは、最初にモバイル充電器を開発し、その後、スピーカーやイヤホン、ケーブルなど、様々なモバイルアクセサリーをリリースしてきました。Ankerは、高品質で信頼性があり、競合他社の同種製品に比べて競争力のある価格帯を持つことで知られており、消費者に高い評価を受けています。
Ankerは、現在では世界中で販売されており、Amazonなどのオンラインショップや一部の小売店で購入することができます。また、Ankerは、急速充電技術や独自のIQテクノロジーを開発するなど、革新的な製品を提供することに注力しています。
ChatGPT
モバイルバッテリーは有象無象のブランドから多数販売されているのですが、モバイルバッテリーは最悪のケースでは発火や爆発といったトラブルが起こることがあり、取り扱い注意だったりします。世界中で販売しているANKERですが、一部製品で発火のリスクが見つかって自主回収、といったこともあります。
ただ、過ちを認めて行動を起こすところには好感が持てます。世界的ブランドのANKERでもこうしたトラブルが起こるということは、聞いたことのないメーカー製はやはり敬遠するのが良いと個人的には思います。アマゾンにはびっくりするようなコスパのものがありますが、過大広告&星をお金で買っているようなものもあるので注意が必要です。
使い方によっては類似品がおすすめ
筆者は「ANKER PowerCore III Fusion 5K」で十分、という判断になりましたが、類似品として容量が倍の「Fusion 10K」やスティックタイプの「ANKER 511 Power Bank」、高出力でPCへの充電ができる「ANKER 733 Power Bank」などもあります。
▽ 容量2倍 10000mAhバージョン


▽ おしゃれなスティックタイプ。ただしポートは1つ。


▽高出力でPCへの充電にも対応。24,000mAhの大容量。


ニーズに合ったものを選ぶといいと思います。
ハイブリッド設計の「ANKER PowerCore III Fusion 5K」を自腹購入レビュー まとめ
写真の腕がしょぼくてうまく伝わっていませんが、見た目も良く気に入りました。モバイルバッテリーやUSB充電器の購入を検討している方は、ぜひ候補にしてみてください。

