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意外といいかも! 「Vankyo(ワンーキョー) MatrixPad S8 タブレット」 実機レビュー

2020年9月11日

Vankyo Matrix Pad S8 eye catch

アマゾンで怪しげな中華製タブレット「Vankyo (ワンーキョー)MatrixPad S8」を小学生の息子のために購入しました。同じサイズ感の「Amazon Fire HD」と比較しながら実際に触ってみて感じたことを記します。

結論から言うと、割り切った設計で切り捨てるところは切り捨てているものの、「意外と使える!」

※ Vankyo MatrixPad S8 一時在庫がなかったようですがAndroidが9.0から10.0へアップグレードしたものが登場。アマゾンなどで販売中です。

新しいモデル

Vankyo MatrixPad S8 購入のいきさつ

小学校1年生の次男はお下がりの初代iPadを使用していたのですが、さすがに色々限界。

「今度はもう少し小さいのがいい」と言うのでiPad Miniを検討しましたが、使い道はYouTube 6割・マインクラフト3割・その他という感じなので、5万近くするiPad Miniは明らかにオーバースペック。

そこでアンドロイドタブレットを探したところ、今回購入したVankyo(ワンーキョー) MatrixPad S8を発見。

MatrixPad S8は確かに怪しげですが、チップはQuad-coreのA7と信頼がおけること、結局Androidなので意外といけるんじゃないかという思い、怖いもの見たさの興味心から購入を検討。

クーポン割引後価格の9,000円が決め手になり、購入に至りました。

新モデルは定価で8999円。爆安です。

Vankyo MatrixPad S8 外観とスペック

Vankyo MatrixPad S8は8インチのディスプレイを備えたAndroidタブレットです。

ディスプレイの解像度は1280x800でIPS液晶、中身はQuad-core Cortex A7チップ@1.3GHz (SC7731E)・RAM 2GB・ストレージ 32GBという構成。

その他の特徴は

  • 別売りのmicro SDカードが使用可能(実証済み)
  • Bluetooth 4.2対応
  • イヤホンジャックあり
  • micro USBケーブルで充電
  • 充電用電源アダプター&micro USBコードが付属
  • バッテリ容量は4000mAh

本体のストレージが一杯になったので、後日micro SDカードを購入して挿したところ「データをSDカードに移行しますか?」と案内がでて進んでいくと10分ほどで処理が完了。すこぶる簡単です。

バッテリ容量もそこそこで、スペックシートでみると性能的にはAmazon Fire HD 8と大差なさそうです。

Vankyo MatrixPad S8をAmazon Fire HD 8(2018年モデル)と比較

Vankyo MatrixPad S8と手持ちのAmazon Fire HD 8(2018年モデル)を比較してみました。結論から言うと大差ないです。

外見の違い

まずは見た目から。左がAmazon Fire HD 8(2018年モデル)、右がVankyo MatrixPad S8です。

VANKYO MatrixPad S8とAmazon Fire HD 8 を比較

ディスプレイサイズはほぼ同じですが、Vankyo MatrixPad S8の方がベゼルが若干狭い。厚みはほぼ同等。

Vankyo MatrixPad S8 Amazon Hire HD 厚みは同じ

背面はチープなプラスティック製です。そうそう、これでええんや。

VANKYO MatrixPad S8とAmazon Fire HD8の裏面

ゴムでコーティングされて、ということもありません。サラサラなプラスチックの手触りです。

ケースに入れる予定なので問題はない。

Vankyo MatrixPad S8の特徴

ではここからVankyo MatrixPad S8の特徴について記します。

Vankyo MatrixPad S8 驚きの軽さ

驚いたのが重量で、持ったときの第一印象は「軽ッ!」。

実測309gと超軽量です。Fire HD 8は353g。50gの違いもないのですが持ったときの印象が全然違います。

これなら長時間使っても手が痛くなったりしなさそうです。

スペックで言うとCPUは大体同じですが2018年のFire HD 8はRAM 1.5GBです。2020年のFire HD 8は2GBなので、動作的にはそれをイメージされたし。解像度も同じです。

ディスプレイは意外とキレイ

Vankyo MatrixPad S8の初期設定で感じたのは、意外とディスプレイがキレイで、文字もくっきりと見やすいところ。
解像度1280x800ドットのIPS液晶ですが偽りなし。

ちなみに第二世代の9.7インチiPadで解像度1024x768なのでこれで十分です。発色も自然で少なくとも何も気になりませんでした。ブラウザなどはキレイに表示されます。

中身はアンドロイドそのもの

当然ですが中身はアンドロイドそのものでウィジェットの配置も可能です。

初期状態でYouTubeなどGoogleのサービスは一通り揃っており、余分なアプリがありません。

初期状態では時間が中国時間になっているので設定から変更します

処理速度は必要十分

処理速度に関しては実際触ってみた感じだと、アプリの起動などは意外と速い。

ですがYouTubeを開いてスワイプするとやや画面(サムネイル一覧)がカクつきます。Amazon Fire HD 8はこの辺りがスムーズなのでここはVANKYOが一歩劣ります。とはいえ実用上の問題はありません。

YouTubeの動画再生ですがタップしてから再生まではFire HDとほぼ同じか僅かに速い印象でこれも問題なし。

Kindle電子書籍リーダーも問題なく動作。ページめくりも特に遅延はありません。

PCだとものすごく時間のかかる本のダウンロードもまあまあ速いです(マンガ1冊30秒くらい)。

おそらく高い処理能力を必要とする3Dゲームは無理ですが、子供がやるようなライトなアプリ(にゃんこ大戦争など)は特に問題なし。マインクラフトも普通にプレイ可能です。

YouTube動画の解像度が720pまで

VANKYO MatrixPad S8はYouTube動画の解像度が最大720pまでのようです。解像度が800pまでなので仕方ないかなと思ったのですが同じ解像度のFire HDでは1080pまで選択可能。

ここはどう評価するかでこのタブレットの評価が分かれると思います。動画はおまけというならいいですが、専用動画プレーヤーとしては不向きです。

新モデルでは解像度1080pでの視聴が可能になりました‼

音質は普通

スピーカーは可もなく不可もなくといったところ。

Fire HD 8と聞き比べると確かに低音が出てないのですが、単体で聞いたときには気になりませんでした。「普通のノートPCのスピーカー並」という印象です。

バッテリーは長持ちします

午後3時に開封してから午後6時半まで次男が離さず使っていましたが、43%残っていました。開封時は64%くらいだったので、そこそこ持つようです。

バッテリ容量は4,000mAでiPad Mini 2の4,440mAhよりちょい低めですが、解像度が低い分長持ちするようです。

VANKYO MatrixPad S8 イマイチなところとダメダメなところ


VANKYO MatrixPad S8のイマイチなところはタップの精度があまりよくない印象です。ほんのわずかに上にズレることがある印象で、細かい作業にはあまり向かないかも。

逆に、kindleアプリを使って電気書籍を読んでみた感じではページめくりも快適で動作に問題なかったので、KindleやYouTubeなどざっくりしたタップで良いアプリなら問題ありません。

最初から保護シートが張ってありますがあまり滑りが良くないです。ちょっと気泡が入っているのはご愛敬。

マインクラフトは普通にプレイは出来るのですが、プレイストアのマインクラフトのページに「このデバイスはこのアプリに最適化されていません」と表示されていました。

あと気になる点は

  • Android 9.0 Pieが入っていますが、これ以降のアップデートは不可
  • Wi-Fi規格のaxに非対応(2.4GHzの802.11 b/g/nには対応)

追記:現在アマゾンで販売中の新型はAndroidが10.0にアップグレードされています。


まるっきりダメなのがカメラ。画質が大昔のガラケー並で、ギリギリQRコードが読み込めるくらい。とにかく写ればいいやというレベル。あるいは、Android搭載に必要な基準を満たすため、仕方なく付けました、という感じ。ここはメーカーの「分かるっしょ?」という声が聞こえてきそうです。ただ、タブレットにカメラが要るかと言えば全く不要。

中途半端なレンズとイメージセンサーを使って無駄にコストをかけるくらいなら、これくらい割り切って安くしてくれた方がありがたい。写真はスマホで十分です。

爆安中華タブレット 「Vankyo MatrixPad S8」はありかも


「Vankyo MatrixPad S8」の総評ですが、処理能力は一世代前のAmazon Fire HD 8より僅かに劣るか、同等程度という印象ですが「意外と使える!」という感想を持ちました。

特に良かったのが重量で、とにかく軽いです。Kindle電子リーダーアプリも普通に動作するので電子書籍との相性は抜群です。

また、Google Play Storeが使えるので、Fire HD 8ではインストールできないTverアプリなども使うことができます。正直なところAmazonのアプリストアはアプリ数が非常に少なくて使い物にならないので、アプリを使うなら間違いなくVankyo MatrixPad S8の方がよいです。

ということで、普通に使えるタブレットが欲しい、タブレットにカメラ性能は求めてない、Wi-Fiも2.4Ghzのもので十分という人ならVankyo MatrixPad S8、全然ありです。Wi-Fiについては2.4GHzでも80Mbpsくらいは出るので、まず速度が問題になることはないと思います。

めちゃくちゃ軽くて普通に使えて約9,000円。爆安です。ほとんどYouTubeしか使わない子供にiPadを買っていたのが馬鹿らしくなるレベル。とにかく意外とイケる。ダメならダメで、失敗してもいいじゃないと思える人におすすめです。

すごいぞ、中華タブレット!

VANKYO MatrixPad S8はこんな方におすすめ‼

  • とにかく安い子ども用タブレットを探している方
  • 主に電子リーダーとして使いたい方
  • 車載用タブレットを探している方

※ Vankyo MatrixPad S8 一時在庫がなかったようですがAndroidが9.0から10.0へアップグレードしたものが登場。アマゾンなどで販売中です。

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  • この記事を書いた人

ともぞう

気になったことはやってみないと気が済まないアラフォーのサラリーマンです。ほかにChromebook専用ブログの「Chrome通信」や「初心者による初心者の為のウイスキーの話など。」を運用しています。

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